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2024年12月02日

「高気密高断熱住宅は“必要ない”」と言われる理由と新築住宅で知っておきたい対策

「高気密高断熱住宅は“必要ない”」と言われる理由と新築住宅で知っておきたい対策

多くのハウスメーカーや工務店で建てられている高気密高断熱住宅ですが、「住んでみて気持ち悪くなった」「体調不良になった」「必要なかったのでは?」という方もいらっしゃるようです。

このような情報を見かけるとマイホームを後悔しないか心配になりますよね。

そこで今回は「高気密高断熱住宅は“気持ち悪い”」と言われる理由と主な原因、家づくりを失敗しないための対策についてお話しします。

おすすめの省エネ住宅も紹介しますので、高性能住宅の新築に興味がある方はぜひ最後までご覧ください。

 

コラムのポイント

● 高気密高断熱住宅で「気分が悪くなる」「体調不良になった」と言われる原因は換気不足や温度調節の不十分さにあります。

● 高気密高断熱住宅を後悔しないためには、事前に対策を知っておくことが重要です。

● クレアカーサは千葉県でスタイリッシュ&高性能な省エネ住宅を数多く手がけています。

 

 

高気密高断熱住宅とは

高気密高断熱住宅とは

【施工事例:ドライガーデンが彩る 海辺のサーファーズハウス

様々なハウスメーカーや工務店のチラシなどで「高気密高断熱」を見かけたという方もいらっしゃるでしょう。

その理由は、最近の住宅に求められる省エネ性を実現するために欠かせない要素であるからです。

ポイント

家庭のエネルギー消費量において冷暖房の割合は約30%にも上り、その部分を削減することで大きな省エネ効果を期待できます。

家の気密性・断熱性を高めると外気温が室内に与える影響を最小限に抑え、空調負荷を軽減できます。

(参考:経済産業省|資源エネルギー庁|部門別エネルギー消費の動向

 

建築分野においては高気密と高断熱は以下のような意味を指します。

【高気密】
精度の高い建築部材(目地材・断熱材・防湿シート・気密テープなど)によって、家の小さな隙間をなくして屋内外での空気の出入りを防ぐ

 

【高断熱】
断熱性能の高い建築部材によって、外皮(屋内外を隔てる壁・屋根・床・窓など)からの熱伝導を防ぐ

 

高気密性と高断熱性のどちらも兼ね備えた住宅を「高気密高断熱住宅」と呼び、省エネ住宅における必須条件と言っても過言ではありません。

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「高気密高断熱住宅は気持ち悪い」の真実|息苦しさ・頭痛・体調不良の原因とデメリット

高気密高断熱住宅は「気持ち悪い」の真実|息苦しさ・頭痛・体調不良の原因とデメリット

省エネ性の高い高気密高断熱住宅に住んでみて「気持ち悪さ」や「体調不良」を訴える方もいらっしゃるとお伝えしましたが、全ての高気密高断熱住宅においてこのような現象が起こる訳ではありません。

原因は主に 6つあります。

  • ● 窓からだけでは空気の入れ替えが不十分で、だんだん室内の空気が汚れるため(呼気・ダニの死骸・ホコリ・ウイルスや細菌など)
  • ● 熱気や湿気がこもって息苦しさを感じるため
  • ● エアコンなどを長時間稼働させると室内が乾燥しやすいため(過度な乾燥状態になると頭痛や吐き気をもよおす)
  • ● 窓を開けずに石油ストーブやガスストーブ、ファンヒーターなどの「開放型暖房器具」を長時間使うと空気中の一酸化炭素中毒(※)になる可能性があるため
  • ● 窓から差し込む日射熱により、熱がこもりやすいため
  • ● 換気不足によってシックハウス症候群(※)のリスクが高まるため
  • ● 壁内や小屋裏、床下の内部結露によって構造躯体が腐朽したりカビ・ダニが発生し、その影響で体調不良になる人がいるため

 

※一酸化炭素中毒:初期症状は、頭痛・めまい・吐き気・不快感など

※シックハウス症候群:建材などに含まれる揮発性化学物質や暖房設備の排気などによって室内空気が汚染され、目・喉の痛みや頭痛、めまい、吐き気などを引き起こす

 

ポイント

高気密高断熱住宅で体調不良を引き起こす理由に共通するのが「換気不足」です。

 

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高気密高断熱住宅の新築を後悔しないための対策

高気密高断熱住宅の新築を後悔しないための対策

【施工事例:和と北欧の魅力 居心地の良いジャパンディの家】

高気密高断熱住宅の明確な基準はなく、そのレベルは施工会社によって様々です。

また、住宅性能だけではなく付随する設備や間取りによって快適さは左右されます。

そのため、高気密高断熱住宅を新築する際は、事前に有効な対策を知っておきましょう。

 

換気設備にこだわる

現行の建築基準法(第28条)と建築基準法施行令(第20条)では、住宅を含むほとんどの建築物において24時間換気が義務付けられています。

ただし、定められているのは換気量でありその方法に関する規定はありません。

ポイント

給排気ともに窓などによる自然換気である第一種換気では窓を開けたままにしない限り十分に換気できません。

そのため、給排気ともにファンによる機械換気の第三種換気方式がおすすめです。

 

 

窓の配置にこだわる

機械換気による空気の入れ替えに加えて、風がスムーズに通り抜ける窓配置も重要です。

一つの居室に複数の窓を設置する場合は、対角線上になる位置を選びましょう。

向かい合った窓に高低差を付けると、煙突効果(※)によってより効率的に換気できます。

※煙突効果:人の体温や機器の発熱によって室温が高くなると、窓から入る空気によって上昇気流が発生して上部の窓から排出される効果

ポイント

吹き抜けはまさに煙突効果によって効率的に換気しやすい場所です。

床に近い場所と吹き抜け上部の両方に開閉窓をつけると、心地よい風が室内を吹き抜けます。

 

▶︎おすすめコラム:吹き抜けのある家でも快適!室温管理と間取りのポイント5つ

 

窓の遮熱性能を高める

気密性・断熱性の高い家は室内の冷気や暖気を逃さない点が最大のメリットです。

しかしいくら壁や天井、床に断熱材を十分入れても窓ガラスからの強い日射熱は防ぎきれません。

最近の住宅は日当たりの良い場所に大きな窓を設置する傾向が強いため、断熱性に加えて遮熱性も必要です。

ポイント

日射熱の影響を受けやすい窓は断熱性に加えて遮熱性のあるガラスを選定しましょう。

直射日光を浴びても表面温度の上がりにくい樹脂サッシもおすすめです。

クレアカーサでは高性能樹脂窓を標準仕様としています。

 

 

体に負担の少ない空調機器を取り入れる

高気密高断熱住宅は真冬の寒さや真夏の暑さが室内に伝わりにくいものの、全く空調機器を使わなくても良いという訳にはいきません。

しかし、壁掛けのルームエアコンやストーブは冷風や温風が直接体に当たる可能性があります。

常に冷風や温風が当たると、体が乾きやすく体温調節が難しいため体調不良を引き起こしかねません。

ポイント

冷風や温風が直接体に当たりにくい「床下冷暖房システム」がおすすめです。

冬は床暖房効果で足元から温め、夏は風を感じない清々しい涼しさを得られます。

また、ヒートポンプを使った空調なので地球環境にもお財布にも優しい点は大きな魅力です。

 

▶︎快適とエコを両立させたやさしい床下冷暖房システム

 

停電時も快適に過ごせるように太陽光発電を採用する

高気密高断熱住宅では高性能な換気システムと温度・湿度を調節できる空調設備が必要です。

しかし停電時にはそれらの稼働が止まってしまい、急に空気の質が悪くなる恐れがあります。

そのため、万が一の場合でも快適な室内環境を維持するために「太陽光発電」の採用をご検討ください。

ポイント

クレアカーサでは、初期費用が高くなる太陽光発電システムを“実質0円”で導入できる建て得プランを提案しております。

設置から15年間の余剰電力売電収入と太陽光発電システムの製品代・工事費を相殺することで、イニシャルコストを抑えて月々の電気代を抑えられる点がメリットです。

 

▶︎太陽光発電システムを“実質0円”で導入できる「建て得」プラン

 

 

高気密高断熱住宅は魅力・メリットがたくさん

高気密高断熱住宅は魅力・メリットがたくさん

【施工事例:太陽が似合う リゾートスタイルの家】

「高気密高断熱住宅」には事前に知っておいていただきたい注意点がある一方、もちろんたくさんのメリットもあります。

  • ● 真冬や真夏でも空調機器に頼らず快適な室温を維持できる
  • ● 室内の温度ムラがなくなるため、ヒートショックやウォームショックなどの健康リスクを抑えられる
  • ● 空調効率が高まり効果を長時間維持できるため、省エネで光熱費削減につながる
  • ● 窓の結露を防げる
  • ● 補助金や税控除・減税制度の対象となる可能性が高まる

 

このように高気密高断熱住宅には「生活面・健康面・経済面」においてメリットがあります。

 

クレアカーサの施工事例はこちらから

▶︎住まいに関するご相談はこちらから

 

 

「省エネ+快適な」ZEHがおすすめ

「省エネ+快適な」ZEHがおすすめ

【施工事例:大好きなインテリアに囲まれた アメリカンスタイルの平屋】

近年、高気密高断熱性に加えて高い省エネ性を持つ「ZEH(ネット・ネットゼロエネルギー・ハウス)が増えています。

ポイント

「ZEH(ゼッチ)」とは家庭で使う消費エネルギーより住宅で創り出すエネルギーが多い、または両者の収支がゼロになる“エネルギーの自給自足”が可能な住宅です。

高気密高断熱性能に加えて、高効率設備による“省エネ性”と、太陽光発電などによる“創エネ性”が必要になります。

 

クレアカーサはZEHビルダー評価制度で最高ランクの6つ星を獲得しており、普及目標を上回る施工実績を持っています。

「ZEHって本当に省エネなの?」「ZEHのメリットとデメリットを知りたい」という方は、どうぞお気軽にクレアカーサまでお問い合わせください。

 

▶︎クレアカーサの「プラス料金なくZEH仕様へ」詳細はこちら

▶︎クレアカーサのZEH(ゼロエネルギー住宅)施工事例

 

 

まとめ

高気密高断熱住宅で「気分が悪くなる」「体調不調になった」と言われる原因は換気不足や温度調節の不十分さにあります。

換気設備や遮熱性、通気環境の維持、停電時への対策を整えれば、高気密高断熱住宅で快適な生活を送れます。

省エネ住宅を建てたい方は、施工事例が豊富な会社へ相談することが重要です。

ポイント

私たちクレアカーサ(株式会社日立プロパティアンドサービス)は、千葉県茂原市にある建築会社です。

デザイン性と省エネ性の両方を備えた「ゼロエネルギー住宅(ZEH)」の普及へも積極的に取り組んでいます。

「デザインも性能もコストも諦めたくない」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。

 

▶︎クレアカーサのZEH詳細ページはこちらから

 

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監修者情報 クレアカーサコラム編集部

家づくりに役立つ情報をお届けしています。 ・免許情報 ・資格情報 ・執筆出演 ・受賞歴など

住宅業界の専門性について

免許登録
資格情報
  • 一級建築士、二級建築士、一級建築施工管理技士、二級建築施工管理技士、
    宅地建物取引主任者、インテリアコーディネーター、2級ファイナンシャル・プランニング技能士他
受賞歴
  • ・ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー 優秀賞を2シリーズでダブル受賞
    ・三協アルミ ワンダーエクステリアデザインコンテスト2019 ブロンズデザイン賞
    ・ZEHビルダー評価制度で最高ランクの6つ星を取得 等

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