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2024年09月16日

オープンキッチンの”現実”|メリット・デメリットと後悔しないためのポイント、事例を紹介

オープンキッチンの”現実”|メリット・デメリットと後悔しないためのポイント、事例を紹介

モデルハウスや各社施工事例でよく見るオープンキッチンのある家ですが、おしゃれな見た目以外のメリットと、使ってみないと分からないいくつかのデメリットがあります。

今回は「オープンキッチン」のメリット・デメリットと施工事例で見るデザインのポイントを紹介します。

おしゃれな家を新築したい方は、ぜひ最後までご覧ください。

 

コラムのポイント

● オープンキッチンにはデザイン性や機能性においてメリットがあります。

● オープンキッチンを間取りへ採用する際は、事前にデメリットとその対策を知っておくことが重要です。

● クレアカーサは千葉県でスタイリッシュ&高性能な住宅を数多く手がけています。

 

 

オープンキッチンが人気な理由とメリット、対面キッチンとの違い

板張り天井とは

【施工事例:緑・海・空が織りなす 癒しのリゾートハウス】

オープンキッチンとはリビングダイニングとの間に壁を造らず、キッチンから見てもリビングダイニング側から見ても開放的なスタイルです。

最近は戸建て・マンション問わず、多くの事例へ採用されています。

オープンキッチンのメリットは、主に以下の8点です。

  • ● 間仕切壁がないため、LDK全体の一体感が増して広く感じる
  • ● デザイン性の高いシステムキッチンやキッチン家電などがリビングダイニングからよく見えて、インテリアデザインの一要素となる
  • ● 間仕切壁やドアなどの境となる部分がないため、床掃除を一気にできる
  • ● 調理中でもリビングダイニングにいる家族とのコミュニケーションを取りやすい
  • ● キッチンに窓がなくても、熱や臭いがこもりにくい
  • ● 配膳や後片付けの動線が短い(カウンター越しに作業ができる)
  • ● キッチンへアクセスしやすくバリアフリーの観点において有利

 

このように、オープンキッチンにはデザイン性や利便性においてメリットがあります。

オープンキッチンと同じくリビングダイニングへ向かって作業できるスタイルとして対面キッチンがありますが、こちらはリビングダイニングとの間に下がり壁もしくは腰壁などがあるスタイルを指します。

 

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オープンキッチンの種類

【施工事例:太陽が似合う リゾートスタイルの家】

オープンキッチンと言っても、レイアウトによっていくつかの種類へ分けられます。

それぞれ特徴が異なりますので注意しましょう。

 

アイランドキッチン

【施工事例:サーフ×リゾート 心身を解きほぐすセカンドハウス

アイランド、つまり島状に空間の中央へ設置されるキッチンで、どの面も壁に接しておらず外周をぐるりと回れます。

メリット
  • ・どの方向からもアクセスできる
  • ・多人数でキッチンへ立ちやすい
  • ・高級感がある
デメリット
  • ・外周に通路スペースが必要なため広い場所でないと設置できない
  • ・油はねや水はねが広がりやすい
  • ・システムキッチンの価格が高い

 

ペニンシュラキッチン

【施工事例:太陽が似合う リゾートスタイルの家

ペニンシュラとは日本語に訳すと“半島”という意味になります。

一見、アイランドキッチンと似ていますが、キッチンの左右どちらかが壁へ接している点が特徴です。

メリット
  • ・アイランドキッチンよりも設置スペースをコンパクトにできる
  • ・壁へ接している側は、油はねや水はねが広がりにくい
デメリット
  • ・キッチンへ接する壁へ開口を設けないと奥が突き当たりになる
  • ・アクセス経路が制限される
  • ・システムキッチンの価格が高い

 

壁付けキッチン

【施工事例:心豊かに暮らす ふたりのセカンドライフ

キッチンの長辺方向が壁に接しているタイプで、対面式ではなくなります。

メリット
  • ・システムキッチンの価格が最もリーズナブル
  • ・リビングダイニングからの動線が最も短い
デメリット
  • ・収納を確保しにくい
  • ・リビングダイニング側に背を向けて調理することになる
  • ・キッチン全体が丸見えになる

 

ポイント

それぞれキッチンのスタイルによって長所と短所があるため、どのような使い勝手やデザインにしたいのかご要望をまとめて、最も適切なタイプを選びましょう。

アイランド・ペニンシュラ・壁付けのそれぞれには「I型とL型」のキッチンがあるため、ショールームで実物を見て選ぶことが肝心です。

 

▶︎おすすめコラム|【注文住宅】キッチンの大きさを決めるポイント6つ|後悔しない家づくりの基礎知識

 

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オープンキッチンのデメリットと対策

吹き抜け上から見た風景

【施工事例:光そそぐ吹抜けリビングとアイランドキッチンのある家

おしゃれな施工事例へ多く採用されているオープンキッチンですが、事前に知っておいていただきたいデメリットや注意点があります。

お住まいを後悔しないためにも、対策方法と併せて把握しておきましょう。

 

キッチンもしくはダイニングが狭い

ご家族とコミュニケーションを取りながら調理できるアイランドキッチンやペニンシュラキッチンに憧れる方も多いでしょう。

確かに、対面で料理できて配膳や片付けもカウンターから直接できるため便利です。

ただし、キッチンで作業するためのスペースと食器棚などとシステムキッチン自体を設置するスペースを合わせるとトータルで壁から170〜220cm程のスペースを確保しなくてはいけません。

(参考:国土交通省|基本寸法

 

ポイント

コンパクトなLDKでは対面式にするとキッチンもしくはダイニングスペースが狭くなる可能性があります。

バリアフリーを意識すると、さらに広いスペースをキッチンへ充てる必要があります。

そのため、コンパクトなスペースでオープンキッチンを実現したい場合はダイニングスペースとキッチンの作業スペース、通路を兼用できる「壁付けキッチン」がおすすめです。

 

 

ダイニングテーブルの配置が難しい

奥行きの狭いダイニングキッチンの場合、対面式のキッチンにするとダイニングスペースが圧迫されてレイアウトがうまくいかないケースもあります。

キッチンカウンターで食事することを前提にダイニングセットを置かない選択肢もありますが、来客の際に対応できなくなる可能性があるため注意しましょう。

ポイント

オープンキッチンとつながるように造作カウンターや造作テーブルを作るのもおすすめですが、ご家族+αの方がゆとりを持って食事できるスペースを確保できるか十分シミュレーションしましょう。

中途半端なカウンターなどは結局荷物置き場になり、あまり使われなくなるケースも珍しくありません。

最近はペニンシュラキッチンとダイニングテーブルを並べてレイアウトするプランが人気です。

 

 【施工事例:片流れの美しいシルエット 土間のある平屋の家】

 

調理音や換気扇の音がうるさい

最近のキッチンフードは静音仕様が標準になっている製品も多いですが、それでも連続したモーター音が気になるという方もいます。

調理音や家族の話し声、冷蔵庫の音がうるさいと感じる方もいらっしゃるようです。

ポイント

キッチンフードや冷蔵庫は、寿命が10年程度といわれているため、それを超えると音が大きくなる可能性があるため注意しましょう。

新しい製品でも音が気になる場合は、キッチンと寝室や書斎など静かに過ごしたい部屋を物理的に離した間取りがおすすめです。

LDKへ吹き抜けを作る場合は、横方向の距離だけではなく、階をまたいだ位置関係にも配慮しましょう。

 

 

油はね・水はねが気になる

キッチンカウンターがリビングダイニング側までフルフラットなオープンキッチンの場合、どうしても油はねや水はねが周囲に広がりやすい点は否めません。

そのため、日常的な掃除が大変になったと感じる方もいるようです。

ポイント

油はね対策として、システムキッチンのオプションにオイルガードパネルをセレクトできるシリーズもあります。

水はねが気になる方は、オープンキッチンではなくキッチンカウンターよりも高い腰壁のある対面キッチンがおすすめです。

もしくはキッチンカウンターの奥行きを広くすることで、油はねや水はねがキッチンの外へ跳ねないようにすることもできます。

 

 

匂いや油煙が広がる

キッチンとリビングダイニングの間に空間の隔たりがないオープンキッチンは、料理の匂いや油煙が広範囲に広がりやすいデメリットがあります。

揚げ物などをするとリビング全体に油の匂いが充満するケースも珍しくありません。

ポイント

オープンキッチンには高性能でパワフルなキッチンフードに加えて、換気能力を維持するために欠かせない自然給気口も設置しましょう。

いくら排気量が多くても、給気が足りなければ正常に換気されません。

ファンによって排気しながら同時に本体へ設置された給気口より空気を取り込める「同時給排気型レンジフード」もおすすめです。

窓をつけても閉め切った状態では給気口としての機能を果たさないため、注意してください。

 

 

雑然とした状態になる・掃除が大変

フルフラットカウンターは手元がリビングダイニングから見えやすく、気をつけていても生活感が出てしまいます。

また汚れを隠すものがないため、こまめな掃除が欠かせません。

ポイント

キッチンの手元を隠したい場合は、オープンキッチンと併せて対面キッチンも検討しましょう。

オープンキッチンにこだわる方は壁付けに調理スペースを設けて、リビングダイニング向きにシンクカウンターをつけるなど、キッチンが2列に分かれたⅡ型がおすすめです。

 

 

収納が足りない

独立型キッチンや吊り戸棚もつけられる対面キッチンよりも、オープンキッチンは収納スペースが少ない傾向があります。

大きな食器棚や家電収納を置くスペースがない方は、食品や食器をしまいきれずに困ってしまうかもしれません。

ポイント

キッチンに収納棚を置くスペースが確保できない場合は、別途でパントリーを作るか、システムキッチンのリビングダイニング側にも収納スペースのあるプランを選ぶなどの工夫をしましょう。

キッチンのプランを検討する際は「何を・どれくらい・どこに」しまいたいか、具体的に収納計画を立てることが重要です。

 

 

急な来客の時に慌てる

日々気をつけていても、キッチンはどうしても雑然としがちな場所です。

オープンキッチンはリビングダイニングから目隠しできるものがないため、急な来客の時に慌ててしまう可能性があります。

ポイント

来客の多いご家庭でオープンキッチンを採用する場合は、リビングスペースとキッチンが正面にならない間取りがおすすめです。

ソファなどに座ってもキッチンが視界に入らなければ、多少片付いていなくてもそれほど気になりません。

 

 

子どもやペットが侵入して危ない

周囲に壁やドアのないオープンキッチンは、小さなお子様やペットがキッチンへ侵入することを防げません。

そのため、火傷やイタズラを防止するための配慮が必要です。

ポイント

ベビーゲートやペットゲートをつけたい場合は、プランニングの段階から設置場所を想定しましょう。

場合によってはゲート設置用に袖壁が必要になるかもしれません。

また、オプションでチャイルドロックを選べるシステムキッチンを選択するのも重要です。

 

 

冷蔵庫の中身がリビングから丸見え

住み始めてから「失敗した」と感じる方が多いのが冷蔵庫置き場です。

キッチンとリビングダイニングの間がフルオープンですと、冷蔵庫の向きによっては中身がリビングから丸見えになる可能性があります。

ポイント

冷蔵庫の中身が丸見えになるのが気になる方は、リビングに対して90度もしくは180度向きを変えて設置できる場所を作りましょう。

将来買い替えできるように、設置スペースにはゆとりを持っておくこともポイントになります。

 

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オープンキッチンのおしゃれな事例

クレアカーサではオープンキッチンを採用したおしゃれで家事の楽な家をいくつも手がけております。

その中から特長的な事例をいくつか抜粋し、デザインのポイントと併せて紹介します。

 

フルフラットな広々キッチンカウンター

【施工事例:太陽が似合う リゾートスタイルの家

こちらはキッチンと食事も取れるカウンターが一体になっているシンプルなオープンキッチンの事例です。

収納やレンジフードもホワイトで統一して、すっきりと清潔感のあるデザインに仕上げました。

キッチンとカウンターがフルフラットなので配膳や片付けが楽なだけではなく、たくさんの料理を並べてパーティーを楽しむこともできます。

 

ミニマルで動線に無駄のないダイニングキッチン

こちらは、壁付けキッチンを採用した事例です。

調理スペースからダイニングへの動線が最短距離で済み、家事をする際も無駄な移動は必要ありません。

【施工事例:心豊かに暮らす ふたりのセカンドライフ】

雑多に見えがちなキッチン家電や食品を収めるパントリーを独立した場所に作り、すっきり片付けやすくした点もポイントです。

 

たっぷり収納のスッキリと片付けやすいオープンキッチン

こちらは、ペニンシュラのダイナミックなキッチンとたっぷり収納が魅力的な事例です。

システムキッチンは、リビング側にも収納できるタイプにしました。

【施工事例:緑・海・空が織りなす 癒しのリゾートハウス】

キッチン収納は家電製品や食器はもちろん、ゴミ箱まですっきりと収納できるスペースを確保し、油はね防止のオイルガードもオプションで追加しています。

 

L型レイアウトで開放感とゾーン分けを両立したキッチン

こちらはキッチンスペースとリビングダイニングをL型にレイアウトした事例です。

一般的な壁付けキッチンはご家族に背を向けて調理しなくてはいけませんが、これでしたらご家族の様子を確認しながら料理できます。

【施工事例:リゾートの風わたる 海辺のセカンドハウス】

また、リビングのソファに座わるとキッチンは視界に入らないため、来客時も気兼ねなくキッチンで料理できます。

少々片付いていなくても目につきにくい点もメリットと言えるでしょう。

 

陽の光に包まれた明るいキッチン

【施工事例:片流れの美しいフォルム シンプルスタイルの平屋】

こちらはキッチンを囲うように2面に窓を設置した事例です。

両方の窓を開け放つと、暑い日でも風が室内を吹き抜けます。

また、リビングのソファ配置を工夫した点もポイントです。

フルオープンなキッチンに対してソファを90度の角度に配置すると座っていても視界にキッチンが入らず、調理している人も疎外感なくご家族と会話できます。

 

ポイント

クレアカーサでは、レイアウト・デザインともに多彩なレパートリーのキッチンをご提案しております。

おしゃれで家事が楽しくなるような家を建てたい方は、お気軽にご相談ください。

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まとめ

【施工事例:片流れの美しいフォルム シンプルスタイルの平屋】

オープンキッチンにはデザイン性や機能性においてメリットがある反面、事前に知っておいていただきたいデメリットや注意点もあります。

スタイリッシュで使いやすいキッチンのある家を新築したい方は、たくさんの事例を見て理想的なイメージと近いプランを見つけましょう。

おしゃれで高品質な家を建てたい方には、施工事例が豊富で土地の特性や周囲の環境・ご要望・ご予算を踏まえてトータルデザインできる会社がおすすめです。

 

ポイント

私たちクレアカーサ(株式会社日立プロパティアンドサービス)は、千葉県茂原市にある建築会社です。

デザイン性と省エネ性の両方を備えた「ゼロエネルギー住宅(ZEH)」の普及へも積極的に取り組んでいます。

「デザインも性能もコストも諦めたくない」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。

 

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監修者情報 クレアカーサコラム編集部

家づくりに役立つ情報をお届けしています。 ・免許情報 ・資格情報 ・執筆出演 ・受賞歴など

住宅業界の専門性について

免許登録
資格情報
  • 一級建築士、二級建築士、一級建築施工管理技士、二級建築施工管理技士、
    宅地建物取引主任者、インテリアコーディネーター、2級ファイナンシャル・プランニング技能士他
受賞歴
  • ・ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー 優秀賞を2シリーズでダブル受賞
    ・三協アルミ ワンダーエクステリアデザインコンテスト2019 ブロンズデザイン賞
    ・ZEHビルダー評価制度で最高ランクの6つ星を取得 等

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