【ウッドデッキのある平屋】間取りのコツとメリット・デメリット、施工事例、活用方法を解説
「窓の外に目を向けると、開放的なウッドデッキが広がる」そんな家に憧れる方も多いでしょう。
休日には友人を招いて“おうちバーベキュー”を楽しみたい方も少なくないはずです。
特に、庭との距離が近い平屋住宅にウッドデッキを採用する事例は増えています。
そこで今回は「ウッドデッキのある平屋住宅」について、メリット・デメリットや後悔しないためのポイントを紹介します。
“クレアカーサ”の施工事例や多くの方からいただく「屋根・税金・リフォーム」など気になる疑問も解説しますので、これからマイホームを建てる方はぜひ参考にしてください。
コラムのポイント
● 平屋建てにウッドデッキを作ると、家での過ごし方や暮らし方が豊かになります。
● ウッドデッキを作る際にはメリットだけではなく、デメリットとその対策まで知っておくことが重要です。
● クレアカーサは千葉県で省エネ性の高い「ウッドデッキ付き平屋建て住宅」を数多く手がけています。
ウッドデッキは何のために必要?活用方法は?
【施工事例:スケートボードパークのある 平屋のサーファーズハウス】
ウッドデッキは家のオプション的なスペースとして捉えがちですが、単に外でくつろぐためだけの空間ではありません。
様々な用途に活用できます。
「洗濯物の干し場」
平屋建て住宅は2階バルコニーがないため、布団などの大きなものを干す場所にウッドデッキを活用できます。
「アウトドアリビング」
室内リビングと隣接したウッドデッキはアウトドアリビングとしても活用できます。
窓を開け放ち室内外を一体的なスペースとして利用できるほか、天気のいい日は食事をしたり、来客スペースとしても活用しても素敵です。
最近増えているリモートワーカーの方でしたら気分を変えて自然の風を感じながら仕事もできます。
「子ども・ペットの遊び場」
室内から様子をうかがえるウッドデッキにすれば、お子様の安全な遊び場としても利用できます。
庭の地面で遊ぶよりも洋服や体が汚れにくい点もポイントです。
「DIYの作業場」
ウッドデッキは日曜大工などの作業場所としても活用できます。
地面より掃除しやすく、室内との行き来もスムーズです。
オーニングなどの屋根を設置すれば、雨の日でも作業できます。
「アウトドア用品のメンテナンス」
ウッドデッキはキャンプ用品やスポーツ用品をメンテナンスする場所としても便利に使えます。
近くに立水栓を設置すれば、水洗いもできます。
このようにウッドデッキは“たまに使うリラックス空間”ではなく、季節問わず便利に使えるスペースです。
そのため、平屋建てへウッドデッキを作るかどうか迷っている方はまずその使い道についてご家族で話し合ってみましょう。
平屋にウッドデッキをおすすめする理由|魅力とメリット
【施工事例:大屋根が美しい ペールブルーのアメリカンハウス】
ウッドデッキは室内だけではなく屋外空間の使い道も広げる魅力的な空間です。
では、平屋建てにウッドデッキを作るメリットを紹介します。
屋外までフル活用できる
家を建てる際、都市計画法で定められた用途地域ごとの建蔽率(けんぺいりつ)にしたがって建築面積を決めます。
住宅用地の場合、この建蔽率は40〜60%が上限です。
(引用:国土交通省|建築はどんなルールに従って建てられているのですか?)
そのため一定の面積は建物が建てられず、庭や駐車場として利用することになりますが、単に庭にすると用途が限られ、あまり使われないお宅は少なくありません。
しかし、ウッドデッキにして室内とつながる空間にすると日常的に外へ出るようになり、屋外空間までフル活用できます。
開放感がプラスされる
窓を挟んで外に空間が広がると、室内の印象が開放的になります。
ウッドデッキをアウトドアリビングとして使う場合は床の高さとデッキ高さをフラットにして、窓を全開口サッシか、できるだけ大きなガラスのサッシを選びましょう。
室内から掃き出し窓、さらに屋外のウッドデッキへとフロアが連続すると部屋がコンパクトでも狭さを感じさせない空間に仕上がります。
外観デザインのアクセントになる
ウッドデッキを作ると外観デザインに凹凸ができ、デザインのアクセントになります。
ウッドデッキを外壁面から凹ませて作るインナーバルコニー(カバードバルコニー)は、シンプルな中にも高級感をプラスしたい方に人気です。
インナーバルコニーは外付けウッドデッキより雨風が当たりにくいため、長持ちする点もメリットと言えるでしょう。
【おすすめコラム】
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平屋にウッドデッキを作るデメリット・注意点と対策方法
平屋建てにウッドデッキを作ると屋外空間をより有効活用でき、外観デザインはスタイリッシュになります。
ただし、これらのメリットがある反面、事前に知っておいた方が良いデメリットや注意点もあるので注意しましょう。
新築費用が高くなる
ウッドデッキを作ると、家の本体価格に加えてエクステリア工事の費用がかかります。
材料にもよりますが、6畳ほどの広さで20〜40万円程度のコストが必要です。
- ・プランニングの段階でウッドデッキがある場合とない場合での見積もりを比較検討する(コスパをチェックする)
- ・新築費用を抑えたい場合はウッドデッキを後付けできる間取りや構造にしておく
メンテナンス費用がかかる
材料によってメンテナンスの間隔は異なりますが、ソフトウッド製のウッドデッキですと5年に一回は塗装メンテナンスが必要です。
DIYで塗装する場合もやはり手間と材料費はかかります。
- ・事前にメンテナンス頻度と費用を確認する
- ・新築時に10年以上メンテナンスフリーな人工木材やハードウッドを選ぶ
- ・インナーバルコニーや屋根付きデッキにして、雨や紫外線が直接当たらないようにする(長持ちする)
外部からの視線に配慮が必要
ウッドデッキを作るとそこへ出る大きな窓を設けるのが通常ですが、平屋建て住宅の場合は前面道路や隣地からの視線が気になる可能性があります。
いくらリラックスできるお気に入りのウッドデッキを作っても、人からのぞかれてしまうようでは、思いっきりくつろげませんよね。
- ・敷地の外からどのように見えるのか建築会社と十分シミュレーションする
- ・隣家2階以上から覗き下ろせるかどうかチェックする
- ・自然が気になる場所だけ目隠しフェンスを設置する
- ・グリーンカーテンで外からの視線を遮る
- ・道路の地上レベルから敷地を高くして家を建てる
暑さ・日差し対策が必要
ウッドデッキは日当たりと風通しの良い場所の方が長持ちしますし、アウトドアリビングとして使う場合も、やはり明るい場所がいいですよね。
ところが実際にウッドデッキを作った方の中には、夏の暑さが厳しくてあまり使わなくなったという事例もあるようです。
また何も対策をとらなければ大きな窓から強い日差しが差し込み、室内まで暑くなるリスクも考えられるでしょう。
- ・深い庇や可動式オーニングを設置して、日陰を作る
- ・インナーバルコニーにして家の屋根によって日射を遮る
- ・パーゴラー(藤棚)やグリーンカーテンによって、日射を遮る
- ・窓ガラスに遮光ガラスを採用する
寒さ対策が必要
一年中ウッドデッキでアウトドアな時間を過ごしたい方は冬の寒さ対策もとっておきましょう。
気温だけではなく、冷たい風に備えておくことも肝心です。
- ・一時的にパネルヒーターなどの暖房器具を使えるように、屋外コンセントを作っておく
- ・雰囲気を楽しみたい方はエタノール暖炉など簡単にオンオフできる常設の暖房器具を備えておく
- ・インナーバルコニーにして、横からの風を遮る
用途を明確にしないと使わなくなる
「ウッドデッキを作ったが、そのうち使わなくなった」という感想も意外と多く聞かれます。
新築住宅へウッドデッキを作りたいと憧れる方は多いですが、使っていたのは最初の数年だけというケースは珍しくありません。
- ・ウッドデッキをなぜ作りたいのかじっくり検討する
- ・ウッドデッキの使い道を季節ごとにイメージし、かかる費用と合わせてコストパフォーマンスを考える
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平屋のウッドデッキ材料別値段目安と特徴
ウッドデッキを作るかどうか迷っている方のために、気になる価格を紹介します。
※価格は変動する場合があります。
「天然木材(ソフトウッド)」
1〜4万円/㎡+塗装メンテナンス0.5〜0.8万円/㎡
針葉樹のヒノキやスギが代表的で、滑らかな表面なので素足で歩いても気持ちいい点が特徴です。
また国産材が豊富なので、高品質かつリーズナブルに材料を手に入れられる点もメリットです。
ただし、最低でも2〜5年に一度は塗装メンテナンスしないと、腐食してしまう可能性があり、10〜15年で作り替える必要もあります。
「天然木材(ハードウッド)」
2.5〜7.5万円/㎡
広葉樹のイペやセランガンバツが代表的で密度が高く腐食やシロアリに強いため、15〜20年は無塗装でも耐久性は落ちません。
ただし、紫外線で銀白色に変色する点には注意しましょう。
ウッドショック以降は原油高も相まって価格が高騰しているため、事前に見積もりをチェックしてください。
「人工木材」
3〜8万円/㎡
プラスチック素材と木粉を混ぜ合わせて成形した人工的な木材は、腐食せず湿度変化による変形もほとんどありません。
またメンテナンスフリーで20年以上もちます。
ただし天然木材と質感が異なるため、事前に実物サンプルで触り心地や見た目を確認しましょう。
上記価格に加えてフェンスやパーゴラ、ステップなどの造作費用がかかります。
ウッドデッキを作りたい方は施工事例が豊富な建築会社へ相談しましょう。
【間取り図付き】「ウッドデッキテラスのある平屋」事例
クレアカーサではこれまで数多くの「ウッドデッキ付き平屋建て住宅」を手掛けてきた実績があります。
その中から特長的な事例を紹介します。
大好きなインテリアに囲まれた アメリカンスタイルの平屋
【施工事例: 大好きなインテリアに囲まれた アメリカンスタイルの平屋】
こちらは、玄関ポーチとリビングと隣接するウッドデッキが一体になっている事例です。
フロントヤードとの組み合わせがまるでアメリカのリゾート地を彷彿させる外観に仕上がりました。
ウッドデッキに腰掛けて庭を眺めてのんびり過ごせます。
リビングとの間には通常よりも幅広の窓サッシを取り付けたので、開けると開放感は格別です。
ペットと暮らす スキップフロアのある平屋
こちらも玄関ポーチとデッキを一体にした事例です。
特長は室内の土間スペースと連続させている点で、ハスキー犬がくつろぐ場所として活用されています。
来客時にはデッキから土間、そしてリビングスペースと人を招き入れられるため、サロンのような使い方もできるでしょう。
夜には室内から溢れる照明の灯りとステップの間接照明が相まって、デッキをおしゃれに彩ります。
趣味の自転車を愉しむ 土間空間とロフトのある平屋
【施工事例:趣味の自転車を愉しむ 土間空間とロフトのある平屋】
こちらは、L型の住まいに屋根付きのウッドデッキを設けた事例です。
ダイニング・和室、玄関ポーチと多方向からアクセスできます。
ウッドデッキは前面道路から近い場所にありますが道路レベルよりも高い場所にあるため、視界を遮ってしまうような高いフェンスを作らずに外部からの視線を遮断できます。
薪ストーブのある平屋スタイルのアメリカンハウス
【施工事例:薪ストーブのある平屋スタイルのアメリカンハウス】
こちらはL型の広々としたウッドデッキが魅力的な事例です。
屋根の庇がウッドデッキの上まで伸びていて、日中は窓から室内へ差し込む日差しを程よく和らげます。
ウッドデッキに面したリビングには大きな掃き出し窓を隣の和室には装飾的な細窓を設置して、自然な光による明暗をつけた点もポイントです。
玄関を入るとそこにはウッドデッキに面した大きなFIX窓を。
それによって、暗くなりがちな玄関ホールに明るさと開放感がプラスされます。
“クレアカーサ”では「建築面積23坪・価格1850万円〜」の平屋建てミニマルプランもご用意し、高性能住宅をお求めやすい価格で提供しています。
コミコミ価格には住宅の本体価格だけではなく、地盤調査費用やオール電化費用などの費用も含まれますので、ウッドデッキを含めて総額いくらかかるのかを事前に把握していただけます。
詳しくは、下記バナーから詳細ページをご覧ください。
※コミコミ価格には、外構工事、水道加入金他、地盤改良(補強)工事、上下水取出し工事、特殊工事、特殊費用、浄化槽の費用は含まれません。
▶︎クレアカーサの「ミニマルに暮らす平屋」の間取り・価格はこちらから
「ウッドデッキテラスのある平屋」に関するFAQ|屋根・税金・リフォーム
【施工事例:カリフォルニアの風を感じる アメリカンスタイルの平屋】
最後に、平屋建て住宅へウッドデッキをつけるかどうか迷っている方からよくいただく質問を紹介します。
Q.「ウッドデッキに屋根は必要?」
A.屋根をつけるとウッドデッキの寿命が長くなりますが、台風などによる破損には要注意です。
ウッドデッキに屋根をつけると雨避けや日射避け、目隠し効果などがあり、劣化が遅くなるためデッキそのものの寿命が長くなります。
ただし、ウッドデッキ専用の屋根をつける場合は施工費用が高くなり、台風などで屋根材が飛んで近隣へ迷惑をかける恐れもあります。
そのため、海から近い場所など強風リスクが高い場所は要注意です。
コストや災害リスクを抑えてウッドデッキを雨や紫外線から守りたい方には「インナーバルコニー(カバードバルコニー)」(※)がおすすめです。
※外壁面を一部凹ませてそこにウッドデッキを作る手法で家の屋根がウッドデッキの屋根にもなります。
Q.「ウッドデッキを作ると固定資産税が高くなるって本当?」
A.プランによってはウッドデッキ部分も建築面積に算入され、その場合は家屋分の固定資産税や都市計画税が高くなります。
建築基準法において、建築物は「土地に定着する工作物のうち、屋根および柱もしくは壁を有するもの(第2条)」と定義されています。
つまり屋根や柱、壁で囲われていないウッドデッキは“建築物”とみなされず、建築面積や固定資産税算出面積には含まれません。
逆に言えば、ウッドデッキに屋根がかかっていたり周りを壁に囲まれていたりすると建築面積・固定資産税算出面積に含まれる可能性があります。
判断は自治体によって異なるため、注意してください。
Q.「ウッドデッキはリフォームで後付けできる?」
A.後付けできるが、アウトドアリビングとして使いたい場合やインナーバルコニーにする場合は新築時に作るのがおすすめです。
ウッドデッキをリフォームする時に後付けする事例は少なくありません。
ただし、室内の床レベルとデッキレベルと合わせたい場合や大屋根の下に作るインナーバルコニーにしたい方は、後付けする方が付帯工事が増えてコストが高くなる可能性があります。
また、屋根付きウッドデッキを後付けすると外壁へビス穴を開けなくてはならず、防水面でのリスクも心配です。
そのため、ウッドデッキを後付けしたい方は、新築時からその工事を踏まえた納まり・構造にしておきましょう。
気持ち良いウッドデッキのある平屋住宅は設計施工実績が豊富な会社へ相談を
【施工事例:大好きなインテリアに囲まれた アメリカンスタイルの平屋】
ウッドデッキのあるおしゃれで高品質な家を建てたい方には土地の特性や周囲の環境、ご要望、ご予算を踏まえて、トータルデザインできる会社がおすすめです。
ずっと快適に暮らせる住まいにするためには断熱性・省エネ性などの住宅性能もポイントになります。
クレアカーサではデザイン性と省エネ性の両方を備えた「ゼロエネルギー住宅(ZEH)」の普及へ積極的に取り組んでいます。
「デザインも性能もコストも諦めたくない」という方は施工実績が豊富な“クレアカーサ”へご相談ください。
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クレアカーサであなたの夢を叶えてみませんか
私たちクレアカーサ(株式会社日立プロパティアンドサービス)は、千葉県茂原市にある建築会社です。
クレアカーサ(CREACASA)は、イタリア語で”家 ・ 家族を創り出す”という意味を示しています。
一級建築士をはじめ、インテリアコーディネーター、施工管理技士などのプロの有資格者がタッグを組み、たったひとつのあなたの我が家を完成させていくのがクレアカーサの家づくりです。
お客様の個性やライフスタイルに合わせて、プランニングすること。そしてお客様の笑顔のお手伝いをすること。一邸一邸大切に住宅を提供すること。これが当社の家づくりの基本です。あなたの想いをぜひ私たちに聞かせてください。あなたの気持ちに寄り添いながら、夢を現実にするお手伝いをしています。
監修者情報 クレアカーサコラム編集部
-
家づくりに役立つ情報をお届けしています。
・免許情報
・資格情報
・執筆出演
・受賞歴など
住宅業界の専門性について
免許登録
- 建築士事務所登録番号 千葉県知事登録 第1-1907-7917号 公益社団法人 千葉県建築士事務所協会
建設業許可番号 国土交通大臣 許可(特5)第29052号 国土交通省
宅建業免許証番号 国土交通大臣(15)第810号 国土交通省
資格情報
- 一級建築士、二級建築士、一級建築施工管理技士、二級建築施工管理技士、
宅地建物取引主任者、インテリアコーディネーター、2級ファイナンシャル・プランニング技能士他
受賞歴
- ・ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー 優秀賞を2シリーズでダブル受賞
・三協アルミ ワンダーエクステリアデザインコンテスト2019 ブロンズデザイン賞
・ZEHビルダー評価制度で最高ランクの6つ星を取得 等
- 建築士事務所登録番号 千葉県知事登録 第1-1907-7917号 公益社団法人 千葉県建築士事務所協会