【新築】目的別おすすめの間取り|施工事例からポイントを紹介
これから建てる新築の住まいでは、「こんな間取りにしよう」「こんな暮らし方がしたいね!」など、希望に胸がふくらみます。
そしていろいろな情報を集めていると「理想の間取り」「おすすめの間取り」など、魅力的なキーワードも多く見かけます。
しかし家族構成や暮らし方は人それぞれ異なるため、すべての人に合うわけではありません。
今回は「自分たちに合う!おすすめの間取りの見つけ方」にクローズアップしてみましょう。
ただやみくもに考えても方向性は定まりません。
しっかり暮らしのポイントを押さえ、間取りに活かしていきましょう。
コラムのポイント
- ● 今回は新築の住まいで叶えたい「目的別」から間取りに活かす方法を考えていきましょう。
- ● 家づくりに活かせる!素敵な施工事例もご紹介します。新しい住まいでの生活を、しっかりとシミュレーションしてみましょう。
Contents
理想の間取りの作り方とは
新しい家づくり。「後悔したくない!」と考えている人がほとんどでしょう。
新築住宅で建てる理想の間取りは人それぞれ。
「いい間取り」「人気のある間取り」と紹介されていても、そこに集う家族の人数や年齢によって過ごしやすい空間が異なるためです。
例えば小さなお子様のいるご家庭では「子育てがしやすい」空間を。
そしてご夫婦ふたりのお住まいでは、「バリアフリーが行き届いた」環境を、など新築住宅を建てる目的が家族によって変化するのです。
自由度の高い注文住宅や欲しい機能をカスタマイズできる規格型住宅では、自分たちの希望を取り入れた住まいをつくることができます。
自由にプランニングできる部分を最大限活用し、アイデアや工夫を取り入れた家づくりをめざしていきましょう。
理想の間取りをつくるポイントはどこ?
理想の間取りについて「どこから考えたらいいのか・・・」と迷う方も多いでしょう。
自分たちに合う理想の間取りにするためには、「今の生活を見直す」ことが大切です。
今の生活の不満点やこうなったらいいなという希望をまとめることをおすすめします。
例えば、
<不満点>
○ モノが散らかりやすく掃除しづらい。もっとラクにできたらいいな。
○ キッチンにいると子どもたちの様子が分かりにくい。
○ お風呂が暗くて狭いため、リラックスできない。
○ 収納が少ないから、片づけてもすぐモノで溢れる。
<希望>
○ のんびりと過ごせるリビングにしたい。
○ 気の合う友人も呼んで、ワイワイ楽しめる空間をつくりたい。
○ 自宅で集中して作業のできるワーキングスペースがほしい。
などと書き出し、新しい住まいにどう取り入れるのかを間取りと照らし合わせていくのです。
話し合うことで新たなアイデアや、もっとこうしたらいいのではという方向性も見えてくるでしょう。
間取りを考える上で役立つ「ゾーニング」
皆さんの中で「ゾーニング」というフレーズを知っている方はいらっしゃいますか。
間取りというと、リビングや浴室、寝室など「部屋単位」で考える場合が多いものです。
ゾーニングとは、実際に生活をする空間を部屋単位で考えるのではなく「用途や機能などを優先に分けること」を表しています。
用途や機能面から考えることで、「ここにあったら使いやすい」など間取りが整理しやすくなるのです。
パブリックゾーン(リビングなど家族が集うスペース)
プライベートゾーン(寝室・子ども部屋など)
サービスゾーン(トイレ・浴室など)
ゾーニングでは、上の間取り例のように
○ 家族みんなが集うスペースである「パブリックゾーン」
○ 休息や個人の空間を重視する「プライベートゾーン」
○ 生活を送る上で必要不可欠な空間である「サービスゾーン」
の3つに区分けし、どこにどのゾーンを置くべきかと間取りを考えていくのです。
上でご紹介した間取りは、こちらのお住まいです。
毎年行われるお祭りでは、ご親戚が集まるということから「パブリックゾーン」を充実した空間にするアイデアが取り入れられています。
【施工事例:広がりのある空間を叶えるスケルトン階段のある家】
例えば、日頃の生活で家族のくつろぎコーナーとして活躍している「畳コーナー」もその1つです。
大人数の来客の場合、「座る場所の確保」で頭を悩ませる場面も多いのですが、直接座れる畳を配置することで「お客様にゆったりと過ごしてもらえる空間」に変化します。
【施工事例:海辺でサーフィンを愉しむシンプルでかっこいい平屋の家】
またこちらのお住まいのように、畳コーナーを「小上がり風」にするのもおすすめです。
特に足腰が弱くなると、床のようなフラットな面に「座る」「立ち上がる」という動き自体が辛く感じる場面が多くなります。
畳の部分では足を伸ばしてのんびりしたり、あえて段差を設けることで椅子のように腰掛けることもできます。
間取りを細かく決める前にゾーニングを行うことで、間取りが決まってからではなかなか変更しづらい問題点も発見することができます。
ゾーニングを上手に活用し、自分たちが暮らしやすい「理想の間取り」をめざしていきましょう。
▶参考コラム>>一戸建てを間取りから考える 千葉で暮らす施工事例を紹介
目的別で考える理想の間取り
実際に新築の住まいの間取りを考えていく上で大切になるのは、「住まいへ求める目的」です。
ここでは、「コミュニケーション重視」「家事ラク重視」から、おすすめの間取りポイントを見ていきましょう。
コミュニケーション重視
これから建てるマイホームでは、家族が過ごしやすい環境を整えることが大切です。
特にリビングは、家族で長い時間を過ごす空間となります。
LDKの位置関係を含め、たくさんのアイデアを取り入れていきましょう。
吹き抜けリビング
【施工事例:光そそぐ吹抜けリビングとアイランドキッチンのある家】
リビングに開放感が生まれ、空間につながりをつくる「吹き抜け」は新築住宅でも人気のあるアイデアの1つです。
ただし空間を共有することから、音や臭い、灯りなどが上下階で伝わりやすくなります。
そのため生活リズムが違う方がいる場合、「寝ているときにうるさいなぁ」など不便に感じるケースも考えられます。
帰宅時間・食事時間・就寝時間など、家族の生活リズムが似ているという方にはおすすめのアイデアです。
【施工事例:自分スタイルを追求 機能性とデザイン性を兼ね備えた家】
2階の通路から1階を見下ろせるようにしたり、2階の部屋からリビングが見えるような窓をつくると、さらに上下階に一体感が生まれます。
リビング階段
以前は玄関スペースに階段という間取りが一般的でしたが、今はリビング内に階段を設けるご家庭も増えています。
中には「リビングイン階段」と呼ばれることもあり、1度リビングを通過することにより「自然なコミュニケーションが増える」という特長があります。
特にお子様が成長しコミュニケーション不足を感じさせる年代になっても、さりげない触れあいが実感できるでしょう。
またリビング階段とひとことで表しても、つくり方によっても雰囲気が変わります。
【左:黒と木目のバランスが美しいひろびろウッドデッキのある家】
【右:セミオーダー×西海岸スタイル リビングに書斎のある家】
この2つは同じリビング階段ですが、「箱型階段(画像左側)」と「オープン型階段(画像右側)」を比較してみると雰囲気の違いを実感することができますね。
例えば自宅に来客の多いご家庭では、リビングを通りづらいと感じる場面もあるでしょう。
箱型階段の場合、「ただいま~」「いらっしゃいませ」などあいさつをした後、スッと2階へ行くことができます。
階段の違いひとつで、デザイン性や快適性が異なります。
ライフスタイルに合わせて、どんな階段を選ぶべきか検討してみましょう。
家事ラク重視
家事は日常生活を送る上で、必要不可欠なものです。
しかし自分たちが思うよりも、家事にかかる時間や身体に対する負担は大きいのです。
そのため暮らしやすい住まいにするためには、「家事をいかに簡単に、そして時間をかけずに済ませられるのか」がとても大切です。
ランドリールーム
家事ラクな住まいで最近人気が高いのは、「ランドリールームの設置」です。
ランドリールームとは、家事の中のお洗濯に関わる作業をサポートしてくれるスペースです。
ランドリールームを設置することで、
○ 天候や時間を気にせず、洗濯物が干せる。
○ リビングに洗濯物を干さなくなることで、リビングがスッキリとする。
○ 乱雑になりがちな洗面室をスッキリと保つことができる。
など、たくさんのメリットを感じることができます。
お洗濯という家事に特化したスペースを設けることで、空間を移動せずとも完了することができるのはとてもうれしいですね。
【施工事例:白と黒のコントラストが美しい 吹き抜けのある家】
こちらのお住まいでは、天候や時間帯などに影響されない物干しスペースなど、お洗濯全てを1つの空間で済ませられるアイデアが取り入れられています。
「ランドリールームとパントリーは本当に設置して良かった。家事の効率も上がり、散らかりにくい部屋を実現することができました。」と自分たちに合う理想の住まいを実感されています。
またライフスタイルによっては「洗面室にあるよりも、2階の方が便利」というご家庭もあるでしょう。
こちらのお住まいでは、あえてランドリースペースを2階に設置し「天候や時間を気にせず洗濯物を干せる環境」を整えています。
ランドリールームにプラスしたい「ファミリークローゼット」
家事の負担を軽減してくれるランドリールームですが、隣接したスペースに「ファミリークローゼット」を設置するのもおすすめです。
ランドリールームの場合、「洗う:1階 → 干す:1階または2階 → たたむ:1階または2階 → しまう:1階または2階の各部屋へ」という流れになります。
ランドリールーム脇にファミリークローゼットを取り入れることで、「しまうまでの動線をコンパクト」にすることができます。
こちらのお住まいでは、ランドリースペースの脇にファミリークローゼットが完備されています。
タオルや下着などお風呂で使う物は近くに置き、衣類などは少し離れた空間にしまうことで「湿気」に対する工夫も取り入れられています。
また玄関にはランドセルやアウター用の設置スペースを設け、お子様の自立性をサポートするようにしています。
「お風呂のタオルはここ」「下着はここから出すんだよね」など、ランドリールームでもお子様の自立性を育てる工夫を取り入れることができそうです。
▶参考コラム>>後悔しないランドリールームにするためには間取りと設備が使い勝手を左右する
まとめ:間取りで失敗しやすいポイントとは
念願のマイホームでは、「こんな風にしたい」「こんなデザインがいい」など、たくさんの希望が次々に浮かんできます。
しかし家づくりにかけられる広さや予算には限りがあります。
長く住む住まいでは、「おしゃれさだけでなく、実用性も考える」ことが重要です。
希望も叶えつつ使いやすさを追求できる部分は、自由に家づくりのできる新築住宅の魅力の1つ。
ぜひ今回のおすすめポイントを活かしながら、後悔のない家づくりをめざしましょう。
クレアカーサでは、お客様の小さな声も形にするお手伝いをしています。
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宅地建物取引主任者、インテリアコーディネーター、2級ファイナンシャル・プランニング技能士他
受賞歴
- ・ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー 優秀賞を2シリーズでダブル受賞
・三協アルミ ワンダーエクステリアデザインコンテスト2019 ブロンズデザイン賞
・ZEHビルダー評価制度で最高ランクの6つ星を取得 等
- 建築士事務所登録番号 千葉県知事登録 第1-1907-7917号 公益社団法人 千葉県建築士事務所協会