【新築】快適性UP!採用したいコンセント位置とアイデア7選
新築住宅は、一からつくり出すもの。決める事柄も多岐にわたり、その数は膨大です。
そんな中、住んでから後悔しがちなのが、「コンセントの位置」とも言われています。
実際の生活をイメージしながら思いを形にすることはとても難しいことで、「こんなはずでは・・・」と感じるケースが多いのです。
新築での新しい暮らしは、コンセントの計画をしっかり立てることで「利便性・機能性・美しさ」が変わってきます。
今回は、後悔しない新築の家づくりのために「コンセントの位置」についてクローズアップしてみましょう。
暮らしやすくするアドバイスやアイデアを、たくさんご紹介します。
生活感を出さずスッキリした住まいづくりのため、ぜひお役立てください。
コラムのポイント
- ● 今回はこんな場所にあったら便利!と思うアイデアをたくさんご紹介します。ご自身のライフスタイルに合わせてシミュレーションしてみましょう。
- ● コンセント計画に失敗しないためのポイントやもし失敗した場合についても解説します。快適な住まいづくりの知識として頭の中に入れておきましょう。
Contents
「こんなはずでは・・・」コンセントの失敗例
家づくりでは、建築の全てが図面をもとに進められます。
そのため知識の少ない「建築を頼む側」にとっては、何を表現しているのかなど分からないことも多く、なおさらイメージしづらいのです。
暮らしやすいコンセント計画を立てるためには、「こんなはずでは・・・」という失敗例を知ることが近道です。
失敗例①:そもそもの数が不足していた
後悔ポイントとして多いのが、「コンセントの数が足りなかった」というケースです。
現在はいろいろな場所で電気を使用するケースも多く、オール電化というおうちも珍しくありません。
そのため「どの部分に、どのような数が必要なのか」をしっかりイメージせず建ててしまい、後々困るケースが多いのです。
せっかく建てる新築の住まいであれば、コードだらけ、タコ足配線などは避けたいものです。
しっかりと新しい住まいでのシミュレーションをしつつ、必要な数を把握することが重要です。
失敗例②:「ここにも必要だったのに・・・」付けるのを忘れてしまった
また数と一緒に多いのが、いつも使わない場所だから「付けるのを忘れてしまった」というケースです。
例えばリビングでいえばテレビ・DVDなど、いつも使う場所には気がついても、
○ この季節にしか使わないから
○ 時々しか使わないから
というケースでの見落とし事例が見受けられます。
コードが部屋に這うことにより、「躓いてしまった」などの危険性も高まります。
この「躓く」行動は、身体への危険性だけではなく、電化製品への劣化や断線など安全面の低下にもつながるのです。
失敗例③:家具を考えず設置してしまい、使いたい時に使えない
また一生懸命使いやすい場所へとコンセント計画を立てたのに、「ソファや家具が邪魔して使えない」というケースも多くあります。
間取りだけではなく、実際に置く家具などもイメージし、考えていきましょう。
▶参考コラム>>【コンセントの数と位置はどうすればいいの?】使いやすい空間にするためのポイントとは
「ここにあったら便利!」採用したいコンセントの位置【7選】
ここでは、「このスペースには、こんなコンセントがあったら便利!」と感じるアイデアを紹介していきます。
コンセントは、ただあれば便利!というものではありません。
ぜひあなたの新しい住まいに、取り入れてみてください。
玄関・廊下
【施工事例:光そそぐ吹抜けリビングとアイランドキッチンのある家】
玄関という狭いスペースでは、「そんなに必要ないのでは?」と思われがちです。
しかし実際の生活をイメージしてみると、「あったら便利!」と感じる瞬間が多いのです。
玄関や廊下のスペースでは、下記のようなコンセントがあったらいいですね。
コンセントアイデア例 |
取り付けたい位置 |
掃除機用(有線コードあり) |
床下から20㎝くらい |
お掃除ロボットの充電用 |
床下近く |
アロマディフューザー |
腰よりも高めな位置 |
スタンドライト |
腰よりも高めな位置 |
電気自転車の充電用 |
床下近く |
フットライト |
床下近く |
特に玄関は家族が出入りする空間のため、足下をスッキリさせておくこともポイントのひとつです。
インテリアを設置する場合でも「躓かない」などの安全面に注意しておきましょう。
キッチンスペース
【施工事例:大屋根が美しい ペールブルーのアメリカンハウス】
キッチンは冷蔵庫、電子レンジなどさまざまな家電が多いスペースです。
そのため「どの場所に何を置くのか」によりコンセントの位置はかなり違ってきます。
一般的なキッチンでは、カップボード側をメインにコンセントが付けられていることも珍しくはありません。
より便利なキッチンスペースにするためには、「作業スペースの手元にコンセントを設置」するのがおすすめです。
作業スペース面にあることで、ブレンダーやミキサーを使うときに便利で「作業台の上が散らからない」などのメリットも感じることができます。
また2つコンセントを付ける場合、横に少し離れた間隔で配置するのもおすすめです。
離して設置することで、1箇所に家電が集中することが防げます。
家電がまとまらないことで、空間を広々使うことができますね。
ダイニングテーブル付近
【施工事例:自然素材と光、風に包まれた2階にLDKのある家】
「ダイニングにコンセント?」と感じた方もいらっしゃるかも知れませんが、「あると便利」なのがダイニングテーブル近くにあるコンセント。
ダイニングテーブルでは、食事以外でも「子どもたちが勉強に使う」など活用の幅が広がっています。
すぐ近くにコンセントがあることで、
○ ホットプレートが使いやすくなる。
○ パソコンなどの家電が使いやすくなる。
などの魅力を実感することができます。
遠くのコンセントから引っ張ってくることもなく、「うっかりホットプレートで火傷」などのケガ防止にも役立ちます。
リビング
【施工事例:セミオーダーで叶える カリフォルニアスタイルの家】
リビングもキッチンに負けず劣らず、家電の多いスペースです。
そして「常時必要となる電源」とスマホの充電など「必要に応じての電源」に分かれます。
常時必要となるテレビなどのAV機器は、「すっきりと収まる」コンセント計画が大切です。
また現在は、家族の人数分スマホがあるご家庭も多いのが現状です。
みんなでくつろいでいても充電ができる「充電スペース」をつくるというアイデアもあります。
家の中にスマホやタブレットをまとめて充電できる場所をつくることで、充電器の行方不明や充電器不足などの悩みも解消できます。
またソファでくつろぎながら充電できるコンセントも付けておくと便利でしょう。
こちらのお住まいでは、造作ベンチそばのニッチにはコンセントが取り付けられています。
奥行きを持たせることでタブレットなどの大型の充電も安全にできます。
くつろぎながら充電する場合、ソファの高さや位置で使いづらくならないよう注意することが重要です。
そのため、購入するソファに合わせてコンセント位置を決めると良いでしょう。
脱衣洗面所
【施工事例:白と黒のコントラストが美しい 吹き抜けのある家】
リビングなどに比べ狭いスペースになりますが、思うより「コンセントの使用頻度が高い」空間のひとつです。
洗面化粧台にもコンセントが付属された製品もありますが、使用する家電により「高い場所」「低い場所」にコンセントを付けておくととても便利です。
低い場所では、アイロンやサーキュレーター用として活用する。
また高い場所では、美容機器やひげそりなど充電として使うなど利用する時間帯や目的により「コンセントの使い場所」を選ぶことができます。
アイデアとして、充電の必要なものをまとめて充電&保管ができる「専用スペース」を設けることもおすすめです。
洗面化粧台のように水分の多い場所ではないところで充電や保管ができるので、家電の故障を防止する効果も期待できますね。
ベッド周り
寝室などのベッド周りにもコンセントを付けておくと、とても便利です。
○ 寝る前にスマホの充電をする。
○ ベッドサイドの照明用として使う。
○ 季節により布団乾燥機や電気毛布などの家電に使用する。
○ フットライトを付ける。
など、快適性や安全面を高めることができます。
ただし注意点としてベッドサイズを変更する、ベッドの位置を変えるなどの際、せっかく付けたコンセントが隠れてしまう可能性があることは頭の中に入れておきましょう。
外周り
○ 外壁のメンテナンスで洗浄機を使う。
○ 防犯カメラを設置する。
○ 必要に応じて照明を取り付ける。
など、外周りでもコンセントを使用したいケースは多いものです。
そのため外周りにも必要に応じてコンセントを設置することで利便性が高まります。
例えば家の中では電源が足りない場合、「近くのコンセントから」と代用も容易ですが、外周りでは数が限られます。
そのため、外周りは「利便性優先」で設置することをおすすめします。
「正面が使いやすいけど、外観に影響は?」と心配になる方もいらっしゃるかも知れませんが、きちんと対策をすることで使いやすく、かつ目立たせなくすることができます。
上の施工事例にも、正面にコンセントが付けられていますが、あまり気にかからないことが分かります。
特に駐車場や玄関の近くに採用すると、高圧洗浄機などを使った掃除がしやすくなります。
またこれからは電気自動車をと検討している方は、充電しやすい計画をプランニングの中に取り入れておきましょう。
▶参考コラム>>建ててから気づいてはもう遅い!【照明スイッチの位置の失敗とは】
コンセント計画は今の暮らしから考えるのがポイント
新しい住まいでコンセントを使うシーンを想像することは、なかなか難しいものです。
利用しやすいコンセント計画を立てるためには、「今の生活から見直しポイントを見つける」ことが近道です。
ここでは「こんな部分に注意してみよう」というポイントを見ていきましょう。
そもそもコンセントが足らない「タコ足配線になっているところは?」
今の住まいを見直してみると、電源タップを使っている場所もあると思います。
それを解消できるよう、コンセントの位置や数、アイデアを住まいのプランニングに活かしていきましょう。
特に注意して見たいのが、テレビの後ろ側とキッチンです。
この2つはホコリが溜まりやすい・油汚れが付きやすい場所でもあります。
使いやすい位置にコンセントを設置することで、ホコリや汚れも付きにくくなり、安全性も高まります。
コンセントが余っている「コンセントが使われていないスペースは?」
先ほどここにあったら便利といろいろなアイデアをご紹介しましたが、家族構成やライフスタイルにより必要な場所や個数は異なります。
そのため中には、「使われていないコンセント」があるケースも多いのです。
不要なコンセントの位置を把握することで、家づくりにかかるムダなコストを削減することにもつながります。
新しい家電に対応していない「コードレス充電がしづらい」
以前はコード式の家電が主流でしたが、今は掃除機を始めさまざまなものが「充電式」になってきています。
これから建てる住まいであれば、家電を収納しつつ充電できるなど「快適度を高めるアイデア」を検討していきましょう。
▶参考コラム>>【ムダなスペースを作らない】家づくりからデッドスペースをなくす
まとめ:ムダのないコンセント計画を一緒に考えましょう
いくら計算しつくしても、どうしても足らないケースは発生します。
その場合、建てた後に「コンセントを増設する」ことも可能です。
しかしコンセントを増設した場合、電気容量の不足によりブレーカーが落ちてしまう、また既存の配線から分岐させて新しくコンセントを設置した場合、目安として12,000円前後の追加費用が発生するなどのデメリットが発生します。
また、コンセントの増設工事など電気関係は「電気工事士」の資格が必要なため、「自分たちで…」と簡単にはいかないのです。
コンセント程度とは思わず、しっかりと検討しておくことが大切なのです。
クレアカーサでは、お客様の小さな声も形にするお手伝いをしています。
「こんな風に使いたい」「こんな空間が欲しい」など、大まかなイメージで大丈夫です。
お客様との何気ない会話からご要望を見つけ出し、アドバイスやご提案をさせていただいておりますので、ぜひお気軽にお声がけください。
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宅建業免許証番号 国土交通大臣(15)第810号 国土交通省
資格情報
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宅地建物取引主任者、インテリアコーディネーター、2級ファイナンシャル・プランニング技能士他
受賞歴
- ・ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー 優秀賞を2シリーズでダブル受賞
・三協アルミ ワンダーエクステリアデザインコンテスト2019 ブロンズデザイン賞
・ZEHビルダー評価制度で最高ランクの6つ星を取得 等
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