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2022年07月28日/ Last updated : 2024年06月24日

小さい家を建てるメリット・デメリット|間取り図つき事例も

小さい家を建てるメリット・デメリット|間取り図つき事例

「大は小を兼ねる」という言葉もありますが、マイホームは大きければ良いというわけではありません。

今回は家族の人数やライフスタイルにジャストサイズな、小さい家づくりについて考えてみましょう。

小さい家を建てるメリットや難しいポイント、小さくても暮らしやすい家を建てる工夫などを詳しく解説します。

延床面積30坪以下のコンパクトで暮らしやすい建築実例も間取り図付きで掲載しますので、ぜひ家づくりの参考にしてください。

 

コラムのポイント

  • ● 小さい家のメリット・デメリット両面を知り、ジャストサイズで暮らしやすい家づくりに活かしましょう。
  • ● 小さい家づくりでは、間取りのムダを省いて効率の良い暮らしを設計することが大切です。

 

家はちょうどいいサイズが大切

小さい家のリビング

マイホームは大きすぎ・小さすぎどちらもデメリットがあるため、ライフスタイルに合わせてちょうど良いサイズで建てることが大切です。

大きな家の方は余裕がありメリットも多そうですが、大きすぎると建築費用の面や移動効率の悪さなどのデメリットが目立ってきます。

逆に小さすぎる家も圧迫感が出たり収納不足になったりと、快適な暮らしを送るのは難しいです。

「小さい家」と聞くとネガティブな印象があるかもしれませんが、必要最小限のジャストサイズな暮らしにはメリットがたくさんあります。

マイホームの広さを考えるときは、ライフスタイルから逆算してちょうど良いサイズを探してみましょう。

 

小さい家を建てるメリット

小さい家には意外と知らないメリットもたくさんあります。

 

費用を抑えられる

コンパクトな家の外観

小さい家で床面積を抑え、その分建築費用を抑えられるのは大きなメリットです。

設備や建材をグレードダウンするより床面積を減らした方がコストダウン効果は大きくなります。

総工費を抑えてゆとりのある資金計画を組んだり、浮いた分の費用で設備をグレードアップしたり選択肢が増えるのはうれしいですね♪

また小さい家の方が土地の選択肢も増え、取得費用も抑えられるなど土地探し面でのメリットも大きいです。

 

お掃除がラク

掃除が行き届くコンパクトなリビング

床面積が少ないということは、掃除機やモップ掛けなどのお掃除負担も軽減できるということです。

棚やカウンターなどほこりが溜まりやすい場所も減るので、短い時間でサッとお掃除でき清潔な状態をキープしやすくなります♪

 

動線が短い

玄関からリビングすぐの間取り

お部屋同士が近く通路も短い小さな家は、動線が短くなり効率の良い生活を送りやすいのもメリットの一つです。

忙しい朝の支度、お料理と洗濯の両立など効率の良い家事動線は様々なシーンで生活を助けてくれます。

 

冷暖房効率が良い

床面積が小さくなるとお部屋の空気量も減少するため、エアコンやストーブの冷暖房効率がアップするのも意外なメリット♪

熱損失の大きい窓の面積も減るので、外気の影響を受けにくく少ないパワーで快適な環境をキープできます。

 

老後も暮らしやすい

必要なモノにサッと手が届く小さい家は、老後の生活を送る場所としてもピッタリ。

進学や就職でお子様が巣立った後もムダなスペースが少なく、ライフスタイルの変化に合わせやすいのもメリットです。

 

将来のリフォーム費用が安い

小さい家は壁紙やフローリングの張り替え、外壁塗装といった将来のリフォーム費用が安くなる点も魅力的♪

特に年数が経つほどメンテナスメニューは増えていきますので、小さい家の節約効果も大きくなっていきます。

 

庭や駐車場を広く使える

広い庭と小さい家

敷地に対して小さい家を建てると、その分お庭や駐車場を広く取って使い方のバリエーションが広がるのもメリットです。

お子様やペットが思いきり遊べるお庭、車を停めやすい余裕のある駐車スペースなど選択肢が増えるのはうれしいですね。

 

小さい家を建てるデメリット

小さい家ならではのデメリットも把握し、対策とセットで覚えておきましょう。

 

収納が不足しやすい

一般的な注文住宅でも後悔・悩みに挙がることが多い収納不足は、小さい家では特に注意すべきデメリットです。

限られた床面積を居住空間・収納に振り分けるため、どうしても収納が不足しやすいのです。

小さな家づくりでは必要な収納量を正確に計算し、各部屋にバランス良く配置することが大切になります。

 

圧迫感が出やすい

小さい家は一つひとつの部屋もコンパクトになるため、圧迫感が出やすいのもデメリットと言えます。

家族みんなが過ごすリビングやお客様を迎える玄関は、圧迫感が出ると不満を感じる家になってしまうことが多いです。

コンパクトも圧迫感のない部屋づくりが求められますので、後述する効率の良い間取りを心がけましょう。

 

プライバシーの確保が難しい

部屋同士が近くなる小さい家は、家族それぞれのプライバシー確保の難易度も高めです。

各寝室やリビングが近いと、生活音が響いて睡眠や集中を妨げられてしまうことがあります。

家族全員のライフスタイルまでシミュレーションし、コミュニケーションとプライバシーのバランスを取ることが大切です。

 

間取り難易度が高い

小さな床面積に必要な間取りを配置するのは、設計難易度が高いということもデメリットの一つです。

ただパズルのように間取りを詰め込むだけでは暮らしにくい家になってしまうため、効率の良い配置が求められます。

実績やノウハウの少ないハウスメーカーやプランナーだと後悔してしまう可能性があるため、施工店選びのハードルは高くなります。

 

小さくて暮らしやすい家を建てる工夫

 

間取りのムダを無くす

シンプルだから美しい 白い塗り壁のサーファーズハウス

必要最小限の広さでスムーズな生活を送るためには、間取りのムダを無くすことが第一です。

例えば最近人気のリビング階段は、ホールや廊下を省略して効率の良い間取りを作ることができます。

逆に省けない二階廊下ホールをランドリースペースにするなど、一つの間取りに二つの役割を持たせるのも効果的なアイデア。

 

デッドスペースを活用

デッドスペースを活用するロフト

階段下や天井裏など、本来隠れてしまうデッドスペースを収納や居住空間に活用するのも小さい家づくりに欠かせない工夫の一つです。

例えば天井裏のロフトを書斎や収納として活用すれば、小さい家のデメリットにも十分対応できます。

意外と目に見えないデッドスペースはたくさんあるので、いろいろなアイデアで活用してみましょう。

 

動線をシミュレーションする

コンパクトな家の間取りづくりでは、平面図を見ながら生活・家事動線をリアルにシミュレーションしましょう。

一日の行動を事細かにシミュレーションすることで、動線のムダを見つけて修正し暮らしやすい間取りに近づけることができます。

お部屋やドアの位置を変更したときは、必ず動線を再チェックしてムリ・ムダを見つけましょう。

 

アウトドアリビングを活用する

カバードポーチのアウトドアリビング

小さな家の居住スペースを広げるアイデアとして、アウトドアリビングを活用するのもおすすめです。

例えばルーフバルコニーやウッドデッキは、家族と程よい距離感を保てるプライベートスペースとして活用できます。

お子様やペットの遊び場、友達とのおしゃべりスペースなど、多目的に使えるので積極的に取り入れてみてください。

 

アウトドアリビングはこちらのコラムでも詳しく解説しています。

▶参考コラム>>「おしゃれなアウトドアリビングのある家の施工例|お庭とつながる理想の間取り」

 

 

コンパクトで暮らしやすい間取り実例

延床面積30坪以下で建てた、コンパクトで暮らしやすい間取りをいくつかご紹介します。

 

実例①:19.22坪

コンパクトな家の外観

ミニマム&アクティブ 平屋で叶えるセカンドライフの間取り図

DATA
延床面積: 63.55m² (19.22坪)
敷地面積: 524.67m² (158.71坪)

 

コンパクトな家の外観

黒い外壁に白い窓枠を合わせた、モダンで洗練された佇まい。傾斜のある土地形状を活かしたアプローチは緑に彩られ、物語を紡ぐように玄関や庭へと繋がります。

 

小さい家の小上がりリビング

小上がりになったリビングは畳ではなく、掃除がしやすくやわらかい手触りの杉板に。テーブルはオーダーメイドで天板や脚を外すことができ、用途によって形が変えられます。

 

小さい家のロフト寝室

土間続きの収納

ロフトはご友人が宿泊したとき快適に過ごせるようにと四分割され、趣味のゴルフ用品や釣り道具などをしまう玄関脇の収納スペースはじゅうぶんな広さを確保しました。

 

事例②:27.30坪

カバードポーチのある平屋

カリフォルニアの風を感じるアメリカンスタイルの平屋_間取り図

DATA
延床面積: 90.26m² (27.30坪)
敷地面積: 497.15m² (150.38坪)

 

カバードポーチ正面のヤシの木

「ヤシの木が似合うアメリカンスタイルの家にしよう!」そんなふうに始まったT様の家づくり。ガルバリウム鋼板の外観+アメリカンフェンスのシャープさと、揺れるヤシの木々やカバードポーチのやわらかな雰囲気が見事にマッチしたお住まいに仕上がりました。

 

小さな家のリビングとスタディスペース

スタディースペースのあるリビングは、お子様用の通園バッグ等をしまう収納エリアのすぐそば。家族の真ん中で学び、遊び、そしてひとりで片づけるところまで全て動線で繋がっています。

 

 

事例③

白い外壁の四角い総二階建て

シンプルだから美しい 白い塗り壁のサーファーズハウスの間取り図

DATA
延床面積: 97.71m² (29.55坪)
敷地面積: 298.23m² (90.21坪)

シンプルだから美しい 白い塗り壁のサーファーズハウス

開口を控えめにしたファサードと花ブロックをあしらった門柱はシンプルに美しく調和し、スリットフェンスは心地よい風をガーデンへと運びます。

 

リビング

光がさんさんと降りそそぐリビングの他にも、無駄を省きシンプルに整えられた洗面室や、スツールを設置したキッチンカウンターなど日常の中にもリゾートを感じるS様邸。

 

土間収納,玄関シンプルだから美しい 白い塗り壁のサーファーズハウス

玄関から続く土間に置かれたサーフボードやスケートボード、そして何よりもお二人の笑顔から、暮らしを心から愉しまれていることが伝わってきます。

 

 

 

 

まとめ

小さい家にはさまざまなメリットがあり、間取りの工夫でデメリットにも十分対応できます。

おしゃれで効率の良いコンパクトな家を建てて、ムダのないライフスタイルを実現してみませんか?

クレアカーサではお客様のライフスタイルに合わせた、ピッタリサイズのマイホームプランをご提案しています。

ここでご紹介した以外にもたくさんの施工事例がありますので、ぜひご覧ください。

 

 

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クレアカーサでは、お客様の小さな声も形にするお手伝いをしています。

「こんな暮らしに憧れている」「こんな形がいいかなあ」など、大まかなイメージで大丈夫です。

お客様との何気ない会話からご要望を見つけ出し、アドバイスやご提案をさせていただいておりますので、ぜひお気軽にお声がけください。

 

監修者情報 クレアカーサコラム編集部

家づくりに役立つ情報をお届けしています。 ・免許情報 ・資格情報 ・執筆出演 ・受賞歴など

住宅業界の専門性について

免許登録
資格情報
  • 一級建築士、二級建築士、一級建築施工管理技士、二級建築施工管理技士、
    宅地建物取引主任者、インテリアコーディネーター、2級ファイナンシャル・プランニング技能士他
受賞歴
  • ・ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー 優秀賞を2シリーズでダブル受賞
    ・三協アルミ ワンダーエクステリアデザインコンテスト2019 ブロンズデザイン賞
    ・ZEHビルダー評価制度で最高ランクの6つ星を取得 等

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