平屋は2階建てよりなぜ“高い”？坪単価の比較からコスパの良い平屋住宅を建てるコツ
「平屋建ての戸建ては2階建てより高くなる」とよく言われますが、その理由や価格を抑える方法まではあまり知られていません。
そこで今回は「平屋建て住宅は高い」と言われる理由から費用相場、コストを抑える方法を詳しく解説します。
平屋建て住宅の新築を検討している方から併せて人気の高い1.5階建て住宅についてもお話ししますので、ぜひ最後までご覧ください。
コラムのポイント
● 平屋が2階建てより高くなるのには明確な理由があります。
● 土地選びや間取りを工夫することで、ご予算内にて高品質＆おしゃれな平屋建ての家は建てられます。
● クレアカーサは千葉県で高断熱・高耐震かつスタイリッシュな住宅を数多く手がけています。
「平屋は2階建てより“高い”」と言われる理由｜2階建てより“安くなる”要素も
「同じ延べ床面積・同じ仕様」であれば平屋建て住宅の建築費用は2階建てと比べると高いのが一般的です。
その理由は主に2つあります。
平屋は広い土地が必要
平屋と2階建てで同じ延べ床面積にすると、平屋は全ての空間が1階に集約されるため建築面積（※）は広くなります。
日本においては建築基準法と都市計画法によって建蔽率（※）の上限が定められているため、平屋の方が2階建てよりも広い土地が必要になるということです。
※建築面積：建物を建てる部分の面積を指します。
※建蔽（けんぺい）率：敷地面積に対する建築面積の割合で、用途地域ごとに上限が設定されています。住宅用地は上限が40〜60%の地域が大半です。
そのため、新築前にかかる土地購入費用や住み始めてから納める土地にかかる固定資産税は2階建てよりも平屋の方が高くなります。
基礎・屋根の工事面積が広い
2階建てよりも建築面積の広い平屋建て住宅は基礎と屋根の工事面積が必然的に広くなります。
仕様にもよりますが、一般的な木造住宅には以下の費用がかかります。
- 基礎工事：15,000〜30,000円／㎡
- 基礎断熱工事：5,000〜10,000／㎡
- 小屋組み＋屋根工事：250,000〜300,000円／㎡
- 屋根裏断熱性能：4,000〜11,000円／㎡
※総施工面積や仕様によって金額は変動します。ご了承ください。
平屋と総2階建ての家ではこれら基礎と屋根にかかる工事費用が2倍以上になるケースは珍しくありません。
2階建てより平屋の方が安くなる要素も
総合的に見ると平屋の方が2階建てよりもコストは高くなりがちですが、逆に平屋の方が金額を抑えられる要素もあります。
- ・階段の造作工事がかからない（長さ・形状・材質・デザインによって20〜200万円とコストは異なる）
- ・上階の荷重が乗らないため、耐震工事が少ない
- ・外壁の劣化を見つけやすいため、メンテナンス費用を抑えられる可能性がある
このように平屋だからこそ価格を抑えられるポイントを知っておくことも重要です。
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平屋建ての費用相場
国土交通省の統計によると、2024年（1〜10月）に新築された木造一戸建て住宅（持ち家）の平均工事費は「2,779万円（25万円／㎡）」です。（参考：建築着工統計調査 住宅着工統計）
別の調査では2024（1〜9月）年の木造一戸建て平均建築費用は「213,982円／㎡（坪単価約70.6万円）」となりました。（参考：住宅金融普及協会｜住宅関連データ）
これらの情報を基に、平均的な平屋建て住宅の新築にかかる費用目安を算出できます。
※2023年の戸建住宅における平均建築面積「114㎡」
※建蔽率「50%」
※2023年千葉県内住宅地平均地価「108,100円／㎡（参考：千葉県｜令和5年地価公示）
※2024年戸建住宅建築費用「230,000円／㎡」（複数データの平均値）
必要となる最低土地面積：114÷50%＝228㎡（約69坪）
土地の価格：228×108,100＝約1,232万円
住宅建築費用：114×230,000＝2,622万円
土地購入費用＋住宅建築費用（諸経費別途）＝3,894万円
土地購入と住宅の新築に係る諸経費は4〜7%程度が一般的なので、千葉県で平屋建て住宅を建てる場合のトータルコストは「4,100万円前後」になる計算です。
※設計プランや総施工面積、建築地などによって金額は変動します。ご了承ください。
クレアカーサでは施工範囲を千葉県内に限定し、高性能かつスタイリッシュな平屋建て住宅をリーズナブルな価格で提供しております。
【23坪プラン：税込1,850万円】
【28坪プラン：税込2,050万円】
上記費用は“安心の総額コミコミ価格”で、本体価格加えて地盤調査・地盤保証費用やオール電化にかかるコスト、カーテン・エアコン・照明器具の費用も含まれます。
そのほかにセミオーダーできる規格住宅Mine＋DESIGNやフルオーダーの注文住宅も手がけていますので、ぜひお気軽にご相談ください。
平屋注文住宅のコストを抑える方法
「憧れの平屋建て住宅を建てたいが、できるだけコストは抑えたい」という方は、以下のポイントに着目して土地選びや住宅のプランニングを進めましょう。
土地の価格が安い地域を選ぶ
平屋の家を建てるためには2階建てよりも広い土地が必要になります。
そのため、購入費用と固定資産税や都市計画税の額を抑えられる郊外がおすすめです。
都心よりも郊外の方が宅地の面積が広く、ゆったりとした土地の選択肢が多い点も平屋住宅と相性の良いポイントと言えます。
シンプルな間取りとデザインにする
「住宅の性能は落としたくないが価格は抑えたい」という方は、シンプルな間取りとデザインでプランを検討しましょう。
間仕切壁や内装ドアの数が少ない家やインテリアがシンプルモダンな家は、建築費用を抑えられる可能性があります。
また、シンプルな動線になるように工夫すると廊下などの補助的空間が減り、建築面積も抑えられます。
間取りや内装でコストを抑えて太陽光発電を導入する事例も珍しくありません。
クレアカーサでは「リーズナブルな価格・高断熱＋高耐震＋スタイリッシュなデザイン」の全てを実現できる住まいを提供しております。
太陽光発電を“実質ゼロ円”で導入できるプランも提供しておりますので、省エネ住宅に興味がある方もぜひクレアカーサまでお気軽にご相談ください。
規格住宅も検討する
「家を建てるならおしゃれな注文住宅にしたい」という方も多いでしょう。
しかし、注文住宅はプランや仕様の選択肢が制限されていない分コストが高くなりがちです。
ご予算内で家を建てたい方は注文住宅に加えて規格住宅も選択肢に入れましょう。
クレアカーサはお客様の個性やライフスタイルに合わせて一邸一邸大切につくる家づくりにこだわり、たくさんの方のマイホーム計画をサポートしております。
シンプルでおしゃれなミニマルに暮らす平屋シリーズやセミオーダーできる規格住宅Mine＋DESIGNを提案しておりますので、「規格住宅でどんな家になるのか知りたい」という方はぜひお問い合わせください。
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平屋と2階建ての“いいとこどり”1.5階建ても人気
▶︎施工事例：ドライガーデンが彩る 海辺のサーファーズハウス
1.5階建てとは主な居住空間が1階にまとまっており、“＋α”となる補助的空間を2階やロフト、小屋裏に配置する住宅のスタイルです。
平屋と2階建てそれぞれのデメリットを解消できる住まいのスタイルとして、人気が高まっています。
・平屋よりも必要な敷地面積を小さくできる
・総2階建てよりも階段を上り下りする回数を減らせる
・動線が長くならない
・平屋と同様にバリアフリーに対応できる
・吹き抜けやロフト、スキップフロアを作りやすい
クレアカーサは1.5階建て住宅の施工事例も多数ございますので、「平屋と2階建てどちらにするか迷っている」という方も、ぜひご相談ください。
▶︎おすすめコラム：【1.5階建ての家】平屋・2階建てとの違いや実例で見る間取りのポイント
まとめ
「平屋は高い」というのは間違いではありませんが、土地選びや間取りを工夫すればご予算内で高性能＆おしゃれなマイホームを建てられます。
平屋建ての新築を後悔したくない方は、設計施工実績が豊富な建築会社へご相談ください。
私たちクレアカーサ（株式会社日立プロパティアンドサービス）は、千葉県茂原市にある建築会社です。
平屋建て住宅の設計施工実績が豊富で「高断熱＋高性能設備＋太陽光発電」のZEH（ゼロエネルギー住宅）の普及にも努めております。
「お得にマイホームを建てたい」という方をしっかりサポートいたしますのでお気軽にお問い合わせください。
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監修者情報 クレアカーサコラム編集部
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家づくりに役立つ情報をお届けしています。
・免許情報
・資格情報
・執筆出演
・受賞歴など
住宅業界の専門性について
免許登録
- 建築士事務所登録番号 千葉県知事登録 第1-1907-7917号 公益社団法人 千葉県建築士事務所協会
建設業許可番号 国土交通大臣 許可(特5)第29052号 国土交通省
宅建業免許証番号 国土交通大臣(15)第810号 国土交通省
資格情報
- 一級建築士、二級建築士、一級建築施工管理技士、二級建築施工管理技士、
宅地建物取引主任者、インテリアコーディネーター、２級ファイナンシャル・プランニング技能士他
受賞歴
- ・ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー 優秀賞を２シリーズでダブル受賞
・三協アルミ ワンダーエクステリアデザインコンテスト2019 ブロンズデザイン賞
・ZEHビルダー評価制度で最高ランクの６つ星を取得 等
- 建築士事務所登録番号 千葉県知事登録 第1-1907-7917号 公益社団法人 千葉県建築士事務所協会
