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2025年01月10日/ Last updated : 2025年01月14日

【事例紹介】ガレージ付き平屋建て住宅のメリット・デメリットと間取り・デザインのポイント

【事例紹介】ガレージ付き平屋建て住宅のメリット・デメリットと間取り・デザインのポイント

車好き・アウトドア好きな方で「ビルトインガレージのあるマイホーム」に憧れる方も多いでしょう。

そこで今回は「ガレージ付きの平屋建て住宅」について、面積の分かる施工事例からメリット、事前に知っておいていただきたいデメリットとその対策まで徹底解説します。

税金や必要な設備、ガレージをつくらない平屋建てとの違いもお話ししますので、ぜひ最後までご覧ください。

 

コラムのポイント

● 平屋建てガレージハウスを建てたい方は、メリットに加えてデメリットとその対策を知っておくことが重要です。

● ガレージを後悔しないためには間取りや設備を工夫する必要があります。

● クレアカーサは千葉県でスタイリッシュ&高性能な平屋建ての住宅を数多く手がけています。

 

 

【間取り図・面積】平屋建てガレージハウスの施工事例

“クレアカーサ”は千葉県でいくつものガレージハウスを手がけてきた実績があります。

その中から平屋建ての事例を抜粋し、写真・間取り図とあわせてポイントを紹介します。

 

33坪(敷地70坪)・ロフト付き2LDK

33坪(敷地70坪)・ロフト付き2LDK・ガレージハウス

【施工事例:ドライガーデンが彩る 海辺のサーファーズハウス】

33坪(敷地70坪)・ロフト付き2LDK・ガレージハウス間取り図 33坪(敷地70坪)・ロフト付き2LDK・ガレージハウス間取り図

延床面積

109.86㎡

(33.23坪)

敷地面積

230.42㎡

(69.70坪)

こちらはガレージから玄関土間へ直接アクセスできる平屋建ての事例です。

靴を履いたままガレージから玄関土間、さらにその奥にあるウォークインクローゼットへアクセスできます。

室内の間取りは廊下をできるだけつくらず、広々としたファミリークローゼットやランドリールームも兼ねた勝手口付き脱衣室、ご夫婦で並んで使える洗面室など、サーフィンから帰って外で汚れを落とせる屋外シャワーなどこだわりの詰まったゆとりあるプランを実現しました。

 

33坪(敷地80坪)・3LDK

33坪(敷地80坪)・3LDK・ガレージハウス

【施工事例:大好きなインテリアに囲まれた アメリカンスタイルの平屋】

33坪(敷地80坪)・3LDK・ガレージハウス

延床面積

110.96㎡

(33.56坪)

敷地面積

267.36㎡

(80.87坪)

こちらは玄関ポーチを兼ねた広々としたインナーバルコニーが印象的な平屋建て住宅の事例です。

ガレージからは直接シューズインクローゼットへアクセスでき、そこからそのまま室内に入れます。

シューズインクローゼットはキッチンと近い場所にあるため、買い物帰りの動線が短い点もポイントです。

 

ポイント

平屋建てのガレージハウスを建てる場合は、ガレージの位置に加えて室内の間取りとの関係性を重視しましょう。

 

クレアカーサの施工事例はこちらから

 

▶︎おすすめコラム:ビルトインガレージ・インナーガレージのある家|間取り図から見るポイントとおしゃれな施工事例

 

 

「ガレージ付き平屋建て住宅」のメリット

「ガレージ付き平屋建て住宅」のメリット

ガレージとは駐車スペースが屋根と3方向以上の壁で囲われた空間を指し、屋根と簡易的な柱だけで構成された駐車スペースはカーポートと呼ぶのが一般的です。

では、平屋建てにガレージをつくるメリットを紹介します。

 

車を雨・風・雪から守ることができる

屋根と壁で囲われたガレージの中に駐車すると車を雨・風・雪の影響から守れます。

車が汚れるのを防げるだけではなく、強風時の飛来物によるキズや海に近いエリアでは塩害(※)対策にも効果的です。

※塩害(えんがい):海水に含まれる塩分が風に乗って近隣の建物や植物などに被害を与える現象で、車や建物の金属部分が腐食するリスクがあります。

 

防犯性が高い

夜間や早朝など通行人のいない時間帯に車上荒らしなどの被害に遭うリスクを軽減できます。

残念なことに関東近郊では車両盗難や部品盗難、いたずらなどの被害が起こっているため、大切な愛車を守るためにガレージをつくる方は少なくありません。(参考:千葉県警|自動車の盗難事件が多発しています

 

悪天候でも濡れずに車から家にアクセスできる

室内や玄関ポーチから傘をささずにガレージへ直接アクセスできる間取りにすると、悪天候の時でも車の乗り降りが楽になります。

特に、買い物を週末などにまとめてする方や小さいお子様・車椅子や杖を使う方のいるご家庭におすすめです。

 

外観に個性と高級感をプラスできる

ガレージハウスは一般的な建売住宅などとは一線を画した高級感のある外観になります。

ガレージ内部に自転車やガーデン用品などを収納できるようにすると、外回りがすっきりと整理整頓できる点もポイントです。

 

▶︎関連コラム:ガレージ付き一軒家を建てたい!間取り計画のポイント6つと施工事例を紹介

 

▶︎家づくりのヒントがいっぱい!カタログ無料プレゼントのお問い合わせ

 

 

「ガレージ付き平屋建て住宅」のデメリットと対策

「ガレージ付き平屋建て住宅」のデメリットと対策

平屋建て住宅にガレージをつくるメリットがある一方で、事前に知っておいていただきたいデメリットや注意点もあります。

対策方法と併せて紹介しますので、ぜひプランを検討する際の参考にしてください。

 

駐車場よりコストがかかる

ガレージは原則として屋根と壁に囲まれて正面にはシャッターがつきます。

そのため、雨ざらしの駐車場をつくったり屋根・柱だけで構成されたカーポートを設置したりするよりも建築コストが高くなる点は否めません。

 

後悔しないための対策

ガレージをつくる際はその必要性と使う時のシーンを十分イメージしてからプランへ取り入れましょう。

「とりあえず便利そうだからガレージをつくろう」と家を建てると、実際にはほとんど使われないデッドスペースになる可能性があります。

 

 

家の形状・プランが制限される

使いやすいガレージにするためには「前面道路との位置関係・距離」「車を停めるのに十分なスペースの確保」「室内の間取りとの関係性」が重要になります。

そのためどうしても建物形状やプランに制限ができるケースは珍しくありません。

 

後悔しないための対策

ガレージをつくる際は、「駐車しやすい場所にガレージをつくれるか」「間取りとの整合性は取れるか」を建築会社とじっくり確認しましょう。

プランニングの初期段階にガレージをつくりたい要望を伝えることも重要です。

後からガレージをプランへ組み込むと、間取りに無理が生じる可能性があるので注意しましょう。

 

 

居住スペースが狭くなる

平屋建ては2階建てよりもガレージをつくることによって居住スペースが狭くなるリスクがあります。

ここで目安となるのが、国土交通省の公表している「住生活基本計画」における居住面積目安です。

豊かな住生活の実現を前提として多様なライフスタイルに対応できる居住面積の目安が家族の人数ごとに定められています。

【家族の人数】

【誘導居住面積水準】

(郊外や都市部以外の戸建住宅)

2人

75㎡

(22.7坪)

3人

100㎡

(30坪)

4人

125㎡

(38坪)

(参考:国土交通省|住生活基本計画における「水準」について

これらの面積を仮に住宅地の平均的な建蔽率(※)に当てはめると、平屋建てを建てるのに必要となる敷地面積の目安を求められます。

※建蔽率(けんぺいりつ):敷地面積に対して建築できる面積の割合で、都市計画法により地域ごとに上限が決められています。

【家族の人数】

【敷地面積目安】

(建蔽率50%を想定)

2人

150㎡

(45坪)

3人

200㎡

(61坪)

4人

250㎡

(76坪)

ゆったりと暮らせる家を建てるためにはこれほどの敷地が必要となり、ガレージをつくる場合はさらに広い面積がなくてはいけないということです。

 

後悔しないための対策

ガレージのある平屋建てをつくりたい方には、比較的土地の価格が安く敷地の区分がゆったりとしている郊外がおすすめです。

地価の高い都心で平屋建てのガレージハウスをつくれる土地は限られている上に、購入後の固定資産税が高くなります。

 

 

早朝・深夜のシャッター音でトラブルになる可能性がある

原則としてガレージにはシャッターをつけますが、早朝や深夜に出かけることの多い方は開閉時の音に注意しましょう。

最近のガレージシャッターは静音仕様のものが大半ですが、手動シャッターは電動シャッターよりも開閉音が出やすいため、騒音トラブルになる可能性があります。

 

後悔しないための対策

周囲が静まり返る時間帯にガレージを出入りする方は電動シャッターがおすすめです。

シャッターのスラットが巻き取られずスライドするだけのオーバースライダー(オーバーヘッドドア)にすると、さらに稼働音を軽減できます。

「騒音トラブルが心配」という方はそのまま車を出し入れできるカーポートのプランも検討しましょう。

 

 

駐車に技術がいる

ビルトインガレージでよくある後悔理由が「駐車しにくい」というケースです。

ガレージ内が狭くガレージの入り口と道路との間に車を切り返すのに十分なスペースがないと、駐車のしにくさを感じてしまうかもしれません。

また、家を建ててから数年後に車を買い替えて駐車できなくなったというケースもあるので注意しましょう。

 

後悔しないための対策

ガレージ内に車が納まるかだけではなく真っ直ぐアプローチできるか、ガレージ内でドアをしっかり開けられるかも確認しましょう。

また、お子様の誕生に併せてワゴンに買い換える可能性がある方などはゆとりのあるガレージ設計にする必要もあります。

 

 

固定資産税の課税対象になる可能性が高い

ガレージをつくるとその分の面積も固定資産税の課税対象になる可能性が高いため注意しましょう。

固定資産税の課税対象となる条件は以下の通りです。

 

  • ・容易に移動や撤去ができない建造物
  • ・基礎などで地面に固定されている建造物(地面への定着性)
  • ・壁と天井で大半が囲われている建造物

 

ただし自治体によって判断が異なり、上記に当てはまらない場合でも課税対象となるケースもあるので注意しましょう。

 

後悔しないための対策

家屋にかかる固定資産税・都市計画税は、固定資産税評価額を元に算出します。

新築時は工事請負契約の50〜70%程度になるのが一般的なので、事前に税額を確認しておくと安心です。

 

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「ガレージ付き平屋建て住宅」を後悔しないためのポイント|間取り・設備

「ガレージ付き平屋建て住宅」を後悔しないためのポイント|間取り・設備

【施工事例:大好きなインテリアに囲まれた アメリカンスタイルの平屋】

使いやすいガレージにするためには、間取りや設備機器まで工夫しましょう。

プランを検討する際はぜひ以下の点に着目してください。

 

換気設備をつける

暖機運転の排ガス対策として必ず換気設備を設けましょう。

開閉できる窓を設置する方法もありますが開けておかないと意味がないため、ファンで強制換気できる換気扇や開けたままでも防犯面のリスクがない自然給気口がおすすめです。

 

電動シャッターにする

コストを抑えるためにガレージへ手動シャッターをつける住宅もありますが、手動は開け閉めが面倒でそのうち使わなくなるケースが多いためあまりおすすめできません。

寒い日や悪天候の日でも車内から開閉操作できるタイプを選びましょう。

 

センサーライトをつける

ガレージの出入口と内部にそれぞれセンサーライトをつけましょう。

出入口には明暗センサー(※)と人感センサー(※)の両方が付いているタイプがおすすめです。

ガレージ内は人が出入りする時にだけ点灯する人感センサーを選びましょう。

※明暗センサー:暗くなると自動点灯するタイプ
※人感センサー:人を検知すると自動点灯するタイプ

人感センサーを搭載した照明を選ぶと、防犯性能が高まります。

 

コンセント・水栓を設置する

ガレージでDIYの作業や車の掃除などをしたい方は、適宜コンセントや水栓、シンクなどを設置しましょう。

特に水栓は後から追加する場合、土間コンクリートを一部解体するなど大きな工事になるため、今は必要なくても将来に備えて予備配管しておくのもおすすめです。

 

作業スペース・収納スペースを設ける

ガレージがほとんどの家に付いている欧米では車を駐車するための場所にとどまらず、日曜大工の作業場所やアウトドア用品をしまう場所としてもガレージを活用します。

ぜひ細かい仕様にまでこだわりましょう。

ワークカウンターや収納棚、物置スペースをつくるプランが人気です。

 

室内へのアクセス経路を検討する

ガレージ単体のプランも重要ですが、室内へどのようにアクセスできるかも利便性に大きく影響します。

玄関ポーチにアクセスできるのか直接室内に繋がっているのかによって、帰宅・外出時の動線が変わります。

色々なガレージハウスの施工事例を見て、ライフスタイルに合うプランを見つけましょう。

 

クレアカーサの施工事例はこちらから

 

 

「ガレージを作らない」平屋にもメリットが

「ガレージを作らない」平屋にもメリットが

【施工事例:心豊かに暮らす ふたりのセカンドライフ】

「ガレージ付き平屋建て住宅を検討しているが、条件に合う敷地が見つからない」「プランが上手くまとまらない」という方は、ぜひ一度ガレージではなくカーポートのある平屋建て住宅もご検討ください。

カーポートにする主なメリットは以下の通りです。

 

  • ・ガレージよりコストがかからない
  • ・居住スペースを広く取れる
  • ・駐車しやすく、車のサイズ変更にもある程度対応できる
  • ・固定資産税の課税対象にならない可能性がある
  • ・玄関ポーチにスロープをつくると、バリアフリーで室内までアクセスできる間取りにできる(ガレージだとスロープをつくるスペースが取れない可能性も)

 

外部も含めてトータルでご自宅のプランを検討したい方は、外構計画まで提案できるクレアカーサへお気軽にご相談ください。

 

▶︎関連コラム:新築住宅の外構|メリット・デメリットやタイミング、費用目安、デザインポイント、成功事例を解説

 

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▶︎間取りとエクステリアをトータルで検討できる“クレアカーサ”

 

 

まとめ

人気のガレージ付き平屋建て住宅には、メリットだけではなく前もって知っておいていただきたいデメリットや注意点、間取り・設備のポイントがあります。

ガレージから室内へどのようにアプローチできるかは日々の利便性にかかわります。

マイホームを後悔しないためには、施工事例が豊富な会社へ相談しましょう。

 

ポイント

私たちクレアカーサ(株式会社日立プロパティアンドサービス)は、千葉県茂原市にある建築会社です。

「敷地の条件・予算の条件・家族の条件」を踏まえた家づくりをサポートしております。

デザイン性と省エネ性の両方を備えた「ゼロエネルギー住宅(ZEH)」の普及へも積極的に取り組んでいますので、「デザインも性能もコストも諦めたくない」という方はぜひお気軽にご相談ください。

 

▶︎クレアカーサのコンセプト

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監修者情報 クレアカーサコラム編集部

家づくりに役立つ情報をお届けしています。 ・免許情報 ・資格情報 ・執筆出演 ・受賞歴など

住宅業界の専門性について

免許登録
資格情報
  • 一級建築士、二級建築士、一級建築施工管理技士、二級建築施工管理技士、
    宅地建物取引主任者、インテリアコーディネーター、2級ファイナンシャル・プランニング技能士他
受賞歴
  • ・ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー 優秀賞を2シリーズでダブル受賞
    ・三協アルミ ワンダーエクステリアデザインコンテスト2019 ブロンズデザイン賞
    ・ZEHビルダー評価制度で最高ランクの6つ星を取得 等

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