グレーのサイディングと塗り壁、そして軒天の木目が美しく調和する、端正なフォルムの平屋ガレージハウス。素材の質感を活かしたモダンな佇まいが、街並みに静かに存在感を放ちます。
屋根付きのガレージは単なる駐車スペースにとどまらず、住まいのファサードを引き締める構成要素として機能。シンプルな中に日常の快適さと上質さが共存したお住まいです。
リビングは勾配天井+見せ梁で開放感を。キッチンとキッチン背面の壁など、室内もグレー+木目を中心に色数を抑え、ナチュラルで穏やかな空間に仕上がりました。
アーチ開口の大型パントリーは大人ふたりが入っても余裕で動ける広さ。食品類のほか、買い置きした日用品やシーズンオフの寝具も収納できるようになっています。
キッチン奥には冷蔵庫とゴミ箱がすっぽり収まるスペースも。 「冷蔵庫をキッチン奥に配置したのは、リビングから見えないようにしたかったのはもちろん、調理のしやすさを考えたからです。
他にも、何をどこにしまいどう動くかを念頭にプランを決めていきました」とオーナー。小さなお子様がいらっしゃる日々の中で、どうしたらキレイな状態を保ち先々まで快適に暮らせるか、ということにとことん向き合ったとおっしゃいます。
「外壁、玄関、キッチン背面の塗り壁は凹凸感を大事にしたかったので塗り方をオーダーし現場にも立ち会わせていただきました」
提案型規格住宅(Mine+DESIGN 平屋)を選ばれたオーナーは、基本の間取りがあるなか少しでも理想に近づけるよう模索。「和室はあきらめざるを得ませんでしたが、祖父が手づくりした神棚を祀る場所だけはどうしても残したくて、リビングの壁にその想いを刻みました。家族の想いを丁寧に形にした、心温まる工夫のひとつです」と住まいづくりへの情熱と工夫が夢の実現に繋がっています。
「将来子どもがリビングを通らないと外出できないような間取りだったり、夜リビングから寝室に移動する際の消灯動線に配慮するなど、夫婦で知恵を出し合いました。家は3回建てないと満足できないと言われるなか、1回目でどこまで理想に近づけるか、に挑戦した私たちのマイホームづくりです」 お子様の成長を見守り慈しみながら、丁寧な暮らしをされています。