20畳のフローリング張り替え費用|失敗しないための7つのポイント
傷や汚れが目立ってきたフローリング。そろそろ張り替えようかな…と考えた時、気になるのはやはり費用面ですよね。フローリングの場合、どのくらいのスペースを張り替えるのかによって、かかる費用が異なります。
今回は、20畳を目安にフローリングの張り替えにかかる費用と、失敗しないために必要な準備についてまとめました。これからのリフォーム計画に、ぜひお役立てください。
コラムのポイント
・20畳のフローリングを張り替えるには、素材によって異なりますが約30〜50万円の費用がかかります。
・フローリングの状態によっては、全体的にまとめてリフォームをすることでトータルコストをおさえることができます。詳しい工事内容や見積もりを出してもらい、検討した上で決めていきましょう。
フローリングの張り替え時期目安
判断に迷う、フローリングの張り替え時期。一般的に、フローリングの張り替えは築15〜20年が目安とされています。ただ、使用方法や状態によっては、築後15年経っていなくても張り替えた方がいい場合もあります。
・床を踏むと沈む
・床がふわふわしている
・傷や汚れが目立つ
・床が軋む
・歩くと床が鳴る
このような状態であれば、早めに張り替えを検討しましょう。
フローリングの張り替え前に決めること
フローリングを張り替える場合、事前に次の2つを決めておきます。
張り替えの種類
フローリングの張り替えには、今使用しているフローリングの上に新しいフローリングを貼り付ける『重ね貼り』と、フローリングを全て剥がして新しいフローリングを貼り付ける『張り替え』とがあります。
傷が汚れが目立つくらいであれば、重ね貼りでも十分綺麗にすることができます。フローリングを剥がす必要もないため、費用も工期もそこまでかかりません。ただ、重ね貼りの場合はフローリングの下地の状態を確認することができません。老朽化やシロアリ被害など、気付くことができずに悪化させてしまう可能性があるため注意が必要です。
フローリングの素材
フローリングは、『単層フローリング』と『複層フローリング』に分けることができます。
単層フローリング
無垢材でつくられたフローリングのことで、自然本来の素材感と温かみを味わうことができます。比較的高価なものが多いですが、高級感のある床材に仕上がります。傷がついたら部分的に削って塗装をすれば再び使うことができるので、寿命も長いのが特徴です。
複層フローリング
合板などの表面に、薄い化粧板を貼り付けたフローリングのことで、品質のばらつきがなく機能性が高いのが特徴です。豊富なバリエーションの中から選ぶことができる上、コストもおさえることができますが、塗装が取れた後の強度が低いという難点があります。
どちらのフローリングを使用するのかによって、費用は大きく変わります。完成後のイメージやランニングコストなどを考慮した上で、適したフローリングを選ぶようにしましょう。
【20畳】フローリングの張り替え費用相場
フローリングの張り替えには、材料費だけでなく施工費用もかかります。
単層フローリング 約11,000〜15,000円/㎡
複層フローリング 約8,000〜12,000円/㎡
上記の費用を目安に、20畳=約36㎡で計算すると
20畳の単層フローリング 約288,000円〜504,000円
20畳の複層フローリング 約324,000円〜432,000円
この費用を想定しておくと良いでしょう。ただ、この費用はあくまでも目安で床下の状態や劣化状況、使用するフローリングによっては変わります。
フローリングの張り替えを失敗しない7つのポイント
張り替えをした後で『失敗した…!』と気付くのは避けたいもの。失敗しないためのポイントをおさえた上で、リフォーム計画を進めていきましょう。
ポイント① 面積効果に注意
同じ色でも、面積によって違う色に見える現象のことを面積効果といいます。面積が大きくなると、彩度が上がり明度も高くなるため、フローリングの色を選ぶ時は面積効果に注意しましょう。小さなサンプルやイメージ図だけで判断してしまうと、思っていた色と違う仕上がりになってしまう可能性があります。明るい床板を選ぶ際はワントーン暗め、暗い床板を選ぶ際はワントーン明るめのものを選び、バランスを取るようにしましょう。
また、シミュレーションしていたフローリングと仕上がりの雰囲気が異なることもあります。思った以上に木目が目立つ、見本とデザインが違う気がする、など避けるためにも、事前にしっかりと打ち合わせをして気になった疑問は解決しておきましょう。
ポイント② 家具や建材とのバランスに注意
室内の雰囲気と異なる色や柄のフローリングを選んでしまうと、それだけでチグハグな印象になってしまいます。そのため、トータルバランスを考えてフローリングを選ぶことが大切です。
トータルバランスが取れていればそれだけで空間はおしゃれに見えます。壁紙のデザインや色とのバランスはとれているのか、使用している家具の雰囲気に合っているのか、天井の色ともバランスが取れているのか、なども加味した上でどんなデザインにするのか、どんな色にするのかを決めていきましょう。
ポイント③ マンションの場合は管理組合に申請を
マンションの場合、自分たちの判断で勝手にリフォームすることはできません。管理組合への届け出や隣戸の承認の義務付け、使用できる内装等リフォームに関する制限が管理組合によって決められているため、リフォーム前には必ず事前に確認しましょう。
フローリングの張り替えは比較的自由にできますが、防音性が高い床材のような、他住戸への配慮をしたものを選ぶと安心です。
ポイント④ 床暖房の検討をする
冷えやすい足先を、じんわりと温めてくれる床暖房。暖房のように空気を乾燥させることなく、ランニングコストもおさえることができるため、寒い冬の強い味方になります。
今後の生活を考えて、フローリングをリフォームするタイミングで床暖房を設置するのもひとつの手段です。元々導入コストがかかる床暖房ですが、リフォームのタイミングで一緒に行うことで費用をおさえることができます。
ポイント⑤ 敷居の高さを確認しておく
フローリングを張り替えることで、今までの床よりも高くなったり低くなったりしてしまう可能性があります。床の高さが変わる際は、敷居の高さも合わせて調整するようにしましょう。大きく段差が生じる場合、段差を解消するための工事が別途必要になる可能性もあります。
ポイント⑥ ペットへの配慮も忘れずに
ペットにとって、硬いフローリングや滑りやすいフローリングは足腰を痛める原因となります。関節に負担がかかり、関節が曲がったり歩行困難になったりする可能性もあります。最近はペットが歩きやすいように改良されたフローリング材がたくさんあるので、滑りにくく傷が付きにくいフローリングを選ぶようにしましょう。ペットにとって快適なフローリングは、住む人にとっても心地よい空間になります。
ポイント⑦ まとめてリフォームの検討
傷みや汚れが気になった箇所を都度リフォームすることで、一回にかかるコストをおさえることができます。しかし築15〜20年も過ぎれば、フローリングだけでなく全体的に老朽化が進み、リフォームが必要になってくるでしょう。
そんな時は、まとめてリフォームしてしまうのがおすすめです。費用はかかりますが、老朽化した場所や気になる部分が一新されるため、日々感じていたストレスや不満を減らすことができます。もちろん、トータルコストをおさえ工事期間も短くすることができます。
フローリングの張り替えをするなら…
20畳のフローリングを張り替えるには、素材によって異なりますが約30〜50万円の費用がかかります。フローリングの状態によってはまとめてリフォームをすることで、トータルコストをおさえることができます。詳しい工事内容や見積もりについては、一度問い合わせてみると良いでしょう。
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